知恩院の見どころ完全ガイド|三門などの観光スポット解説

知恩院の見どころまとめ|国宝・重要文化財とおすすめ観光スポット
知恩院は京都を代表する観光名所で、観光や修学旅行で訪れたい人気スポットです。知恩院には京都三大門に数えられる三門をはじめ、知恩院の本堂である御影堂、洛中随一の名書院と言われる方丈など多彩な見どころが揃っています。このページでは国宝・重要文化財やおすすめの観光スポットを分かりやすくまとめて解説し、歴史・建築様式なども交えて紹介します。
【三門(国宝)の見どころ解説|知恩院最大の見どころ】
三門は知恩院観光で最も有名な見どころで、必ず訪れるべき定番スポットです。三門は中段に至る石段の上に建立された高さ約24メートル・幅約50メートルのシンボルで、知恩院の中で一番写真・SNS映えします。桜シーズンは桜に彩られて美景、夜間のライトアップは幻想的です。三門は上層に釈迦如来(しゃかにょらい)及両脇侍(善財童子(ぜんざいどうじ)や月蓋長者(がっかいちょうじゃ))像(重要文化財)などを安置しています。天井・柱・壁などに迦陵頻伽(かりょうびんが)・天女(てんにょ)・飛龍(ひりゅう)などが描かれています。第112代・霊元天皇(れいげんてんのう)筆で、畳二畳以上の大きさがある額「華頂山(かちょうざん)」が掛けられています。三門は圧倒的な存在感で参拝者を向かい入れます。
★三門は1619年(元和 5年)に着工し、1621年(元和7年)に江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(とくがわひでただ)の寄進によって建立されました。1633年(寛永10年)の火災で勢至堂・経蔵とともに焼失を免れました。
★三門は禅宗寺院形式の五間三戸二階二重門(ごけんさんこにかいにじゅうもん)で、両側に山廊(さんろう)付きです。屋根は入母屋造(いりもやづくり)の本瓦葺(ほんがわらぶき)で、約7万枚の瓦が葺かれています。組物を密集して並べた詰組が特徴です。
★三門は南禅寺の山門・東本願寺の御影堂門とともに京都三大門に数えられています。また南禅寺の山門・山梨の久遠寺(くおんじ)の三門とともに日本三大門に数えられています。
★三門は白木の棺(しらきのひつぎ)に三門建立の命を受けた造営奉行・五味金右衛門(ごみきんえもん)夫妻の木像が安置され、七不思議に数えられています。
【御影堂(国宝)の見どころ解説|知恩院の本堂】
御影堂は知恩院の本堂(最重要伽藍)で、訪れるべきスポットです。御影堂は大殿(だいでん)と言われる知恩院最大の建物で、内内陣・内陣・外陣に分かれています。内内陣に浄土宗(じょうどしゅう)の宗祖・法然上人(ほうねんしょうにん)像を安置し、外陣に第123代・大正天皇(たいしゃうてんのう)宸筆の勅額「明照」が掛けられ、厳粛な雰囲気に包まれています。
★御影堂は法然上人が吉水(よしみず)草庵を営んだ場所と言われています。御影堂は1633年(寛永10年)に多くの伽藍とともに焼失し、1639年(寛永16年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)の寄進によって再建されました。2011年(平成23年)から2019年(令和元年)に大修理が行われ、2020年(令和2年)4月に落慶法要が行われました。美しい姿に蘇りました。
★御影堂は外観が和様(わよう)を基調とし、内部に禅宗様(ぜんしゅうよう・唐様(からよう))の要素を取り入れた独特の形式です。御影堂は間口約45メートル・奥行約35メートルで、幅3メートルの外縁が巡らされています。屋根は入母屋造の本瓦葺で、正面・背面に向拝(こうはい)があります。軒下には「忘れ傘」があり、七不思議に数えられています。
★御影堂は大方丈・小方丈に至る長さ約550メートルの廊下が歩くと鶯の鳴き声に似た音がし、鶯張りの廊下(うぐいすばりのろうか)と言われ、七不思議に数えられています。
★御影堂には屋根の中央に完璧ではないことを示す為に意図的に2枚の「葺き残しの瓦(ふきのこしのかわら)」が積まれているのが豆知識です。「葺き残しの瓦」は完成すると後は壊れていくという「満つれば欠くる世の習い」に由来しています。
【大方丈・小方丈(重要文化財)の見どころ解説|洛中随一の名書院】
大方丈・小方丈は洛中随一の名書院と言われ、訪れるべきスポットです。大方丈には仏間・上段の間・鶴の間・菊の間・鷺(さぎ)の間などがあり、仏間に快慶(かいけい)作と言われる本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)像(重要文化財)を安置しています。54畳敷きの鶴の間などに狩野派の絵師が描いた豪華な襖絵(金碧(きんぺき)障壁画)があります。小方丈は大方丈に比べると淡彩で落ち着いた雰囲気で、上段の間・蘭亭(らんてい)の間・雪中山水の間・羅漢(らかん)の間などがあります。小方丈東側には阿弥陀如来が西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)から25名の菩薩を従えて来迎することを表現した「二十五菩薩(にじゅうごぼさつ)の庭」があります。小方丈と庭園が美しく調和しています。
★大方丈は1641年(寛永18年)に建立されました。その後1835年(天保6年)に修復が行われ、2004年(平成16年)に屋根の葺き替えが行われました。美しい姿に戻りました。小方丈は1641年(寛永18年)に建立されました。
★大方丈は桁行約34.5メートル・梁間約25.1メートルで、屋根が入母屋造の檜皮葺(ひわだぶき)です。小方丈は桁行約22.7メートル・梁間約18.7メートルで、屋根が入母屋造の檜皮葺です。
★大方丈は菊の間に抜け雀(ぬけすずめ)の襖絵があり、七不思議に数えられています。
【勢至堂(重要文化財)の見どころ解説|知恩院発祥の地】
勢至堂は法然上人の住房・大谷禅房があった場所で、知恩院発祥の地とされ、訪れるべきスポットです。勢至堂は内陣・外陣に分かれ、内陣に鎌倉時代(1185年~1333年)に造仏され、法然上人の本地身(ほんじしん)とされる本尊・勢至菩薩(せいしぼさつ)坐像(重要文化財)を安置し、本地堂(ほんじどう)と言われています。外陣正面に第105代・後奈良天皇(ごならてんのう)の額「知恩教院」が掛けられ、知恩院の寺号の由来になっています。勢至堂は重要な聖域です。
★勢至堂は1530年(享禄3年)に再建され、知恩院最古の建物です。なお勢至堂はかつて知恩院の本堂で、法然上人の御影を本尊として祀っていました。
★勢至堂は桁行約21メートル・梁間約20メートルで、屋根が入母屋造の本瓦葺です。
【方丈庭園(名勝)・友禅苑の見どころ解説】
方丈庭園・友禅苑(ゆうぜんえん)は訪れるべきスポットです。方丈庭園は大方丈・小方丈に面し、東山を借景にした池泉回遊式の名園です。方丈庭園は北庭・南庭に分かれ、北庭に北池、南庭に南池・心字池(しんじいけ)があります。友禅苑は池泉回遊式庭園で、補陀落池(ふだらくいけ)に仏師・高村光雲(たかむらこううん)作の聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)立像が建立されています。方丈庭園・友禅苑は四季折々に美しい光景が見られます。
★方丈庭園は1633年(寛永10年)から作庭が開始されたと言われています。南庭は小堀遠州(こぼりえんしゅう)とゆかりがある僧・玉淵(ぎょくえん)が作庭したと言われています。友禅苑は1954年(昭和29年)に友禅染の祖・宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんさい)の生誕300年を記念して作庭されました。
★友禅苑には裏千家(うらせんけ)ゆかりの茶室・華麓庵(かろくあん)と知恩院86世・中村康隆(なかむらこうりゅう)の白寿を記念して移築された茶室・白寿庵があります。
【集会堂(重要文化財)の見どころ解説|京都博覧会の会場】
集会堂は仏間の須弥壇(しゅみだん)に阿弥陀三尊像を安置しています。集会堂は長く僧侶の修行の場として使用されました。集会堂は千畳敷とも、衆会堂とも言われていました。また御影堂の修理期間中に限り、法然上人御堂(ほうねんしょうにんみどう)と称していました。
★集会堂は1635年(寛永12年)に徳川家光が再建しました。その後1835年(天保6年)・2011年(平成23年)に修復が行われました。なお集会堂は1872年(明治5年)に行われた京都博覧会の会場になりました。
★集会堂は桁行約42.9メートル、梁間約23.7メートル、屋根が入母屋造の本瓦葺です。
【経蔵(重要文化財)の見どころ解説|八角輪蔵】
経蔵は八角輪蔵(はっかくりんぞう)に徳川秀忠が寄進した宋(中国)版一切経(いっさいきょう)5,900帖を納めています。八角輪蔵を一回転させると一切経を読誦するのと同じ功徳があるとも言われています。天井などに狩野派(きょうかのうは)の絵師が描いた絵があります。
★経蔵は1621年(元和7年)に三門とともに徳川秀忠の寄進によって建立されました。
★経蔵は屋根が宝形造(ほうぎょうづくり)の本瓦葺で、一見二階建てに見える一重もこし(裳階)付きです。
【大庫裏・小庫裏(重要文化財)の見どころ解説|本来台所】
大庫裏(おおぐり)・小庫裏(こぐり) は本来台所です。大庫裏は雪香殿(せっこうでん)、小庫裏は月光殿と言われています。
★大庫裏・小庫裏は1641年(寛永18年)に再建されました。
★大庫裏は桁行約31.5メートル・梁間約25.6メートルで、屋根が入母屋造の本瓦葺です。小庫裏は桁行約29.6メートル・梁間約13.8メートルで、屋根が入母屋造の本瓦葺です。
【大鐘楼・梵鐘(重要文化財)の見どころ解説|日本三大梵鐘】
大鐘楼・梵鐘では除夜の鐘(じゅやのかね)が年末のテレビ番組で度々放送されています。大鐘楼は四方の主柱と八本の支柱により、日本有数の大鐘である梵鐘を釣っています。梵鐘は奈良・東大寺の梵鐘と京都・方広寺の梵鐘とともに日本三大梵鐘に数えられています。
★大鐘楼は1678年(延宝6年)に建立されました。梵鐘は1636年(寛永13年)に鋳造されました。
★大鐘楼は屋根が入母屋造の本瓦葺です。梵鐘は高さ約3.3メートル・口径約2.8メートル・重さ約70トンです。
★大鐘楼・梵鐘では例年12月下旬頃に試し撞きも行われています。
【唐門(重要文化財)の見どころ解説|勅使門】
唐門は大方丈の玄関の前に建立され、勅使門とも言われています。唐門には桃山時代に流行した故事伝説に基づく牡丹唐草(ぼたんからくさ)・鯉魚に乗る老人などの彫刻があります。
★唐門は1641年(寛永18年)に建立されました。
★唐門は四脚門(しきゃくもん)で、前後唐破風造(からはふづくり)・側面入母屋造の檜皮葺です。
【御廟(府有形文化財)の見どころ解説|法然上人の遺骨】
御廟は法然上人の遺骨を奉安しています。周囲に雲に龍・桐に鳳凰(ほうおう)・梅に鶯(うぐいす)・雲に麒麟(きりん)・松に鶴・桜に鳥・牡丹に鳳凰など桃山様式の彫刻が施されています。なお御廟は内部が非公開で、手前にある拝殿から拝することができます。
★御廟は1613年(慶長18年)に常陸国土浦藩主・松平伊豆守信一(まつだいらいずのかみのぶかず)の寄進によって改築されました。拝殿は1710年(宝永7年)に建立されました。
★御廟は方三間で、屋根が宝形造の本瓦葺です。拝殿は屋根が檜皮葺です。
【阿弥陀堂の見どころ解説|額「大谷寺」】
阿弥陀堂は本尊・阿弥陀如来坐像を安置しています。阿弥陀堂には第105代・後奈良天皇宸筆の額「大谷寺」が掛けられています。
★阿弥陀堂は明治時代(1926年~1989年)に荒廃し、1910年(明治43年)に再建されました。
★阿弥陀堂は入母屋造の本瓦葺です。
●上記以外は下記リンクから確認することができます。
知恩院見どころ(黒門・瓜生石など)
【知恩院の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
●住所:京都府京都市東山区林下町400
●アクセス:京阪本線の「祇園四条駅」下車徒歩約10分、阪急京都線の「京都河原町駅」下車徒歩約15分、地下鉄東西線の「東山駅」下車徒歩約10分、バスの「知恩院前」下車徒歩約15分
*参考・・・知恩院(見どころ・アクセス・・・)ホームページ
















