岩船寺の見どころ解説-修学旅行・観光の簡単まとめ

岩船寺の国宝・重要文化財などの見どころ解説
岩船寺の見どころを簡単にまとめて解説します。見どころには岩船寺のシンボルである三重塔(重要文化財)、不動明王立像が彫られた石室(重要文化財)、岩船寺の本尊・阿弥陀如来を安置する本堂などがあります。また五輪塔(重要文化財)、十三重塔(重要文化財)なども見逃せません。
- 岩船寺のシンボルである三重塔(重要文化財)
- 不動明王立像が彫られた石室(重要文化財)
- 本尊・阿弥陀如来を安置する本堂
- 高さ約2.35メートルの五輪塔(重要文化財)
- 高さ約6.2メートルの十三重塔(重要文化財)
【岩船寺のシンボルである三重塔(重要文化財)の見どころ解説】
★三重塔は修学旅行・観光で絶対に見る価値があります。三重塔は高さ約20.5メートルの朱塗りで、岩船寺のシンボルです。写真映えして人気もあります。三重塔は本堂南側の山手で、阿字池(あじいけ)の奥まった高台に東側を正面として建立されています。三重塔はかつて辰年・巳年生まれの守護仏・厨子(ずし)入り普賢菩薩騎象(ふげんぼさつきぞう)像(重要文化財)を安置していました。現在、厨子入り普賢菩薩騎象像は本堂に安置されている本尊・阿弥陀如来(あみだにょらい)坐像の脇に安置されています。三重塔は初重内部に来迎柱(らいごうばしら)が立てられ、須弥壇(しゅもだん)・来迎壁が設けられています。
★三重塔は1442年(嘉吉2年)に再建されました。1943年(昭和18年)の解体修理の際に丸桁に銘文「嘉吉二年(1442年)五月廿日」が刻まれているが発見されました。三重塔は寺伝によると825年(天長2年)に真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)の甥・智泉大徳(ちせんだいとく)が亡くなり、承和年間(834年~847年)に第54代・仁明天皇(にんみょうてんのう)が智泉大徳の遺徳を偲んで創建したが、1221年(承久3年)の承久の乱(じょうきゅうのらん)で焼失したと言われています。
★三重塔は初層が大仏様(天竺様)、二層・三層が禅宗様です。三重塔の建築様式は三間三重塔婆(さんげんさんじゅうとうば)で、屋根が本瓦葺(ほんがわらぶき)です。初層は心柱・四天柱がなく、中央に須弥壇を設け、2本の来迎柱が配置されています。各層の屋根を支える四隅の垂木(たるき)に天邪鬼(あまのじゃく)であるユーモラスな隅鬼(重要文化財)が彫刻されていました。隅鬼は1943年(昭和18年)の大修理の際に取り外され、本堂内に安置されています。
★普賢菩薩騎象像は寺伝によると智泉大徳が造仏したと言われています。また普賢菩薩騎象は智泉大徳が弘法大師・空海の指導により、普賢菩薩騎象像を書き写し、平安時代(794年~1185年)後期頃に仏師が造仏したと言われています。普賢菩薩騎象像は像高約39.5センチの一木造で、彩色が施された女性的な像容をしています。普賢菩薩は仏典「法華経(ほっけきょう)」に説かれる六本の牙を持つ白象に乗っています。ただ白象は後世に補われたものです。
★来迎柱には十六羅漢(じゅうろくらかん)・五大明王(ごだいみょうおう)などが描かれています。彩色には南都仏画の技法が見られ、大和(奈良)文化の影響を受けています。来迎柱には昇り龍・下り龍が描かれています。
【不動明王立像が彫られた石室(重要文化財)の見どころ解説】
★石室(重要文化財)は十三重塔(十三重石塔)から少し離れた山の斜面にあります。石室は高さ約2.18メートルで、奥壁に像高約1.15メートルの不動明王(ふどうみょうおう)立像が薄肉彫り(うすにくぼり)されています。
★石室は1312年(応長2年)4月6日に造られました。不動明王立像の左右に「応長第二初夏六日」・「願主盛現」と刻まれた銘文が残されています。1312年は3月20日に応長2年から正和元年に改元され、3月20日前から造られ、4月6日に開眼法要が行われたと言われています。
★石室は花崗岩(かこうがん)製の石造仏龕(ぶつがん)です。石室は手前左右に2本の角柱を立て、屋根を支える寄棟造(よせむねづくり)です。
★不動明王立像は岩船寺の塔頭・湯屋坊の僧・盛現が眼病に苦しみ、夢に現れた不動明王の加護と断食によって平癒したことから自ら刻んだと言われています。
【阿弥陀如来を安置する本堂の見どころ解説】
★本堂は平安時代(794年~1185年)に造仏された本尊・阿弥陀如来坐像(重要文化財)や四天王(してんのう)立像(京都府指定文化財)などを安置しています。
★本堂は1988年(昭和63年)に再建されました。本堂は1279年(弘安2年)に報恩院を移して建立されたと言われています。
★阿弥陀如来坐像は像高284センチで、定印(じょういん)を結んでいます。阿弥陀如来坐像は明治時代に修理され、墨書「●●九年丙午九月二日丁丑梵字奉書」が発見され、946年(天慶9年)に造仏されたと言われています。阿弥陀如来坐像は頭・体躯の根幹部を一材(一本の榧(かや))から造仏されています。衣に紅色の彩色が残されています。
【高さ約2.35メートルの五輪塔(重要文化財)の見どころ解説】
★五輪塔(五輪石塔)は高さ約2.35メートルで、寺伝によると奈良・東大寺(とうだいじ)別当・平智僧都の墓と伝えられています。五輪塔はかつて岩船村の北谷墓地に建立されていたが、1937年(昭和12年)頃に岩船寺に移され、厄除け地蔵堂の少し左側に建立されています。
★五輪塔は鎌倉時代後期(1275年~1332年)に建立されたと言われています。
★五輪塔は花崗岩(かこうがん)製です。五輪塔は地輪(じりん)下に返花座(かえりばなざ)がある大和式です。
【高さ約6.2メートルの十三重塔(重要文化財)の見どころ解説】
★十三重塔(十三重石塔)は阿字池の左側に建立されています。十三重塔は高さ約6.2メートルで、13個の笠石が積み重ねられています。
★十三重塔は鎌倉時代後期(1275年~1332年)に建立されたと言われています。十三重塔は寺伝によると1314年(正和3年)に妙空僧正が建立したと伝えられています。1943年(昭和18年)の積み直し修理の際、軸石(じくいし)のくぼみの中に水晶の五輪舎利塔(しゃりとう)が発見されました。
★十三重塔は花崗岩製です。十三重塔は壇上積(だんじょうづみ)の基壇(きだん)の上に建立され、初重から相輪まで大きさが整い、軒反り(のきぞり)も緩やかになっています。初重の塔身の四面に金剛界(こんごうかい)四仏の梵字(ぼんじ)が薬研彫り(やげんぼり)で刻まれています。東面にウン(阿しゅく如来(あしゅくにょらい))、南面にタラク(宝生如来(ほうしょうにょらい))、西面にキリク(阿弥陀如来)、北面にアク(不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい))が刻まれています。
【白山神社(重要文化財)・春日神社(府登録有形文化財)の見どころ解説】
★白山神社はかつては岩船寺の鎮守社でした。白山神社では「おかげ踊り」(府登録無形民俗文化財)が奉納されています。
★春日神社は白山神社と並んで建立されています。
【桜・アジサイ・紅葉など樹木の見どころ解説】
★岩船寺には桜・ツツジ・シャクナゲ・アジサイ・紅葉などが分布し、関西花の寺二十五カ所の第15番札所になっています。
★山桜・枝垂桜などの桜が分布し、例年3月下旬頃から4月上旬頃に見ごろを迎えます。
★ミツバツツジ(三葉躑躅)が分布し、例年3月下旬頃から4月上旬頃に見ごろを迎えます。
★シャクナゲ(石楠花)が分布し、例年4月下旬頃に見ごろを迎えます。
★ガクアジサイ(額紫陽花)・ヤマアジサイ(山紫陽花)など約35種・約5,000株のアジサイが分布し、例年6月上旬頃から7月上旬頃に見ごろを迎えます。
★ヤマモミジ・イロハモミジなどが分布し、例年11月中旬頃から11月下旬頃に見ごろを迎えます。
【岩船寺の見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・岩船寺(アクセス・マップ・歴史・見どころ・・・)ホームページ















