
祇園祭山鉾巡行(後祭)
祇園祭山鉾巡行(後祭)(時間・順番・ルート・・・)を紹介しています。山鉾巡行(後祭)は7月24日に神輿渡御・還幸祭(かんこうさい)に先立って行われます。橋弁慶山(はしべんけいやま)を先頭に山鉾11基が7月2日のくじ取り式で決まった順番に烏丸御池から出発し、御池通・河原町通・四条通を巡行します。(詳細下記参照)
●祇園祭2023最新情報。
【祇園祭山鉾巡行(後祭)2023 日程時間(要確認)】
祇園祭山鉾巡行(後祭)2023(●コロナによる実施の有無・内容要確認)は2023年(令和5年)7月24日(月曜日)9:00に四条烏丸を出発します。
●祇園祭の主要行事の日程を確認できます。(下記リンク参照)
祇園祭2023日程一覧(宵山屋台・山鉾巡行・・・)
【祇園祭山鉾巡行(後祭) アクセス・マップ】
場所・・・京都府京都市・烏丸御池
最寄り駅・バス停・・・烏丸御池駅(徒歩すぐ)
アクセス路線は次の通りです。(最終更新2014年末・変更の場合あり)
*京都駅からは地下鉄烏丸線
祇園祭山鉾マップ(後祭)by グーグルマップ
【祇園祭山鉾巡行(後祭) 時間タイムテーブル】
烏丸御池出発(9:30)→河原町御池(10:00頃)→四条河原町(10:40頃)→四条烏丸到着(11:20頃)
祇園祭山鉾巡行コース(後祭)
【祇園祭山鉾巡行(後祭) 簡単概要】
祇園祭山鉾巡行(後祭)は神輿渡御・還幸祭(かんこうさい・おかえり)とともに1877年(明治10年)から恒久的に7月24日に行われるようになりました。
山鉾巡行(後祭)は7月24日夕方から行われる神輿渡御・還幸祭に先立って行われ、町・通りを祓い清めます。ちなみに還幸祭では3基の神輿が四条御旅所(おたびしょ)から氏子地区を回って、八坂神社に戻ります。山鉾巡行(後祭)では橋弁慶山(はしべんけいやま)を先頭に11基が7月2日のくじ取り式で決まった順番に烏丸御池(からすまおいけ)から出発し、御池通(おいけどおり)・河原町通(かわらまちどおり)・四条通(しじょうどおり)の順に巡行します。
山鉾巡行(後祭)では先ず烏丸御池から御池通を東に向かって進み、京都市役所前でくじ改め(くじ取らず除く)、河原町御池・四条河原町の交差点で辻回し(大型の山鉾)が行われます。山鉾巡行(後祭)中には囃子方がある山鉾で祇園囃子(コンチキチン)が奏でられます。大型の北観音山(きたかんのんやま)・南観音山(みなみかんのんやま)・鷹山(たかやま)・大船鉾(おおふねほこ)の場合、音頭取り・車方・曳方(曳き子・曳方)によって巡行がコントロールされています。音頭取りは扇子と音頭(掛け声)で巡行や辻回しを曳方に指示します。車方はぶらてこ(てこ棒)・かけやを使って進行方向を微妙に変えたり、ブレーキを掛けたりします。また辻回しの際には青竹(ささら)などを敷って水を掛けます。曳方は山鉾を曳きます。なお舁山は山廻し(頭領)が指示し、山舁が舁きます。なお7月24日午前中には花傘巡行も行われ、一部の場所では花傘巡行も見ることができます。(要確認)
- 昨年は橋弁慶山・北観音山・浄妙山・鯉山・鈴鹿山・南観音山・役行者山・黒主山・八幡山・鷹山・大船鉾の順に巡行します。
- 橋弁慶山は戦国時代(室町時代後期)の1500年(明応9年)に山鉾巡行の順番を決める際、理由は定かではないが、小型の山の中で唯一くじ(鬮)取らずで山鉾巡行(後祭)の一番先頭を行く特権を確保していました。1872年(明治5年)に北観音山に先頭を譲ったが、2012年(平成24年)に山鉾巡行(後祭)の殿(しんがり)を巡行する大船鉾が再興されると先頭に復帰しました。なお橋弁慶山は室町時代の町人が祇園祭について話し合っている狂言・鬮罪人(くじざいにん)に鯉山とともに登場し、室町時代には既に創建されていたとも言われています。
- くじ改めは鯉山・八幡山・黒主山・役行者山・浄妙山・鈴鹿山で行われます。くじ改めでは奉行(京都市長)に山鉾町の町行司がくじ(鬮)の入った文箱を扇子を使って紐を解き、蓋を開けてくじを差し出します。奉行役がくじの順番を読み上げて確認し、町行司が後ずさりして戻り、山鉾を扇子で招きます。くじ取らずの山鉾は奉行に挨拶だけを行い、舁山は山を回転させます。
- 辻回しは北観音山・南観音山・鷹山・大船鉾で行われます。辻回しは大型の山鉾が交差点で90度方向転換する際に行なわれます。道路に青竹などを敷って水を掛け、引き綱を何回か横から引き、山鉾を90度方向転換させます。
- 祇園囃子は北観音山・南観音山・鷹山・大船鉾で奏でられます。祇園囃子は鉦(かね)・笛・太鼓で編成されています。祇園囃子には山鉾に共通している部分もあるが、その多くは各山鉾独自のものです。祇園囃子は大きく山鉾巡行の際、出発(四条烏丸)から四条河原町までの間に奏でられる曲とそれ以外に奏でられる曲に分けられます。前者は荘重で厳粛な曲、後者がテンポが速く軽快で華やかな曲です。
- 山鉾は懸装品(けそうひん)などに彩られ、「動く美術館」と言われています。大型の鉾は祇園囃子を奏でる囃子台と車輪の間に前面の前懸(まえかけ)・側面2面の胴懸(どうかけ)・後方の見送(みおくり)が飾られます。また囃子台上部に上水引(うわみずひき)・下部に下水引(したみずひき)、そして車輪近くに裾幕もあります。懸装品には西陣織物をはじめ中国・ベルギー・インド製などの貴重なものが使われました。いずれも前祭の山鉾である函谷鉾(かんこほこ)の前懸と鶏鉾(にわとりほこ)の見送は重要文化財に指定されています。
- 花傘巡行では花街の屋台・花傘・子供御輿・祇園田楽などの行列が八坂神社から四条通・寺町通・御池通・河原町通を巡行します。花街は隔年で二花街が参加し、歌舞伎踊り(先斗町)・小町踊り(祇園東)・雀踊り(祇園甲部)・コンチキ音頭(宮川町)を奉納します。
【大型の山鉾データ(過去の測定) 祇園祭山鉾巡行(後祭)】
山鉾はその形から鉾(ほこ)・曳山(ひきやま)・船鉾(ふねほこ)・傘鉾(かさほこ)・舁山(かきやま)に分類され、鉾・曳山・船鉾が大型の山鉾になります。鉾は疫神(えきじん)の依代となる真木を立て、その先端に鉾頭が取り付けられて高さが約25メートルにもなり、車輪が取り付けられています。曳山は舁山と同じように真松を立て、高さが約15メートルになり、鉾と同じように車輪が取り付けられています。船鉾は船の形をし、鉾と違って真木がないが、鉾と同じように車輪が取り付けられています。
- 北観音山は高さ約17.00メートル・長さ約6.36メートル・幅約3.95メートル・総重量約9.27トン・最小回転半径約6.10メートルです。北観音山は楊柳観音像・韋駄天立像を祀っていることに由来しています。
- 南観音山は高さ約17.24メートル・長さ約6.55メートル・幅約4.45メートル・総重量約9.54トン・最小回転半径約5.90メートルです。南観音山は楊柳観音像・善財童子像を祀っていることに由来しています。
- 大船鉾は高さ約6.35メートル・長さ約7.47メートル・幅約3.25メートル・最小回転半径約5.29メートルです。大船鉾は1864年(元治元年)の元治の大火で焼失したが、2014年(平成26年)に復帰しました。
- 鷹山は高さ約17メートル・長さ約6メートル・幅約4メートルです。屋根は高さ約1.5メートル・縦約4.9メートル・横約4.3メートルで、奈良吉野のヒノキで作られています。鷹山は安井杢(やすいもく)工務店(向日市)の京丹波町の加工所で制作されています。
【祇園祭山鉾巡行(後祭) 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
祇園祭2023日程(ちまき販売・宵山屋台・・・)