白峯神宮見どころの解説-修学旅行・観光の簡単まとめ

白峯神宮見どころ

白峯神宮見どころの解説

白峯神宮見どころを簡単にまとめてポイント解説します。見どころには第47代・淳仁天皇と第75代・崇徳天皇を祀る最大のハイライトである貴重な本殿・拝殿・美しい神門・地主社・伴緒社・蹴鞠の碑・蹴鞠などがあります。なお白峯神宮見どころの解説では修学旅行・観光を満喫できるように文化財(国宝・重要文化財・名勝・史跡)を中心に解説しています。(個別解説下記参照)

白峯神宮基本情報

【本殿の徹底解説-白峯神宮】★修学旅行・観光

白峯神宮で絶対に見逃せない、必ず見るべき存在が本殿です。本殿は淳仁天皇と崇徳天皇を祀る白峯神宮の最大のハイライト・目玉です。本殿は訪れた際には最初にお参りしましょう。

  • 見どころ概要・・・本殿には764年(天平宝字8年)に藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)の乱によって淡路国に流されて崩御した第47代・淳仁天皇(じゅんにんてんのう)、1156年(保元元年)に保元の乱(ほうげんのらん)によって讃岐国に流されて崩御した第75代・崇徳天皇(すとくてんのう)を祀っています。
  • 歴史・・・本殿は1868年(明治元年)に下鴨神社(しもがもじんじゃ)の摂社・河合神社(かわいじんじゃ)を模して建立されました。なお河合神社は858年(天安2年)に下鴨川合神は従五位上(じゅうごいじょう)を授けられたと記され、それ以前から祀られていたと言われています。
  • 様式・・・本殿は流造(ながれづくり)で、屋根が銅板葺(どうばんぶき)です。
  • 淳仁天皇・・・淳仁天皇は廃帝(はいたい)となって淡路国に流されたことから淡路廃帝(あわじはいたい)とも言われています。なお淳仁天皇は第40代・天武天皇(てんむてんのう)の皇子・舎人親王(とねりしんのう)の子として生まれました。758年(天平宝字2年)に天皇に即したが、弓削道鏡(ゆげのどうきょう)を寵愛した孝謙上皇(第46代・孝謙天皇(こうけんてんのう))と対立し、764年(天平宝字8年)に恵美押勝(えみのおしかつ・藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ))の乱が起こると後見人を失い、孝謙上皇から廃位を宣告されて淡路国に配流されました。
  • 崇徳天皇・・・崇徳天皇は9年間讃岐国の配所で過ごし、最期は舌を噛み切り、血で災いが起こるように呪詛(じゅそ)の誓文を書いたと言われています。その後1177年(安元3年)に安元の大火や鹿ケ谷の陰謀などが起こり、怨霊として恐れられました。なお崇徳天皇は第74代・鳥羽天皇(とばてんのう)の皇子として生まれました。1123年(保安4年)に数え5歳で天皇に即位したが、父が寵愛した美福門院が躰仁親王を生むと譲位を迫られ、1141年(永治元年)に譲位して和歌に没頭しました。1156年(保元元年)に保元の乱に敗れて讃岐国に流されました。天皇経験者が配流されたのは淳仁天皇以来、約400年振りの出来事で、その後怨霊として恐れられ、没後に崇徳院の諡号を贈られました。
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【拝殿・神門・手水舎・瑞垣の簡単解説-白峯神宮】

  • 見どころ概要・・・拝殿・神門・手水舎・瑞垣の内、拝殿にはワールドカップの際に応援絵馬が設置されるそうです。
  • 歴史・・・拝殿・神門・手水舎・瑞垣は1868年(明治元年)の創建時に建立されたとも言われています。その後拝殿などが檜皮葺(ひわだぶき)から銅板葺(どうばんぶき)に改められました。

【地主社の簡単解説-白峯神宮】★修学旅行・観光

白峯神宮で見逃せないのが地主社です。地主社は本殿だけでなく、地主社もお参りしましょう。

  • 見どころ概要・・・境内社・地主社(じしゅしゃ)は球技・スポーツ芸能上達の神である精大明神(せいだいみょうじん)、厄除延命長寿の神である柊大明神(ひいらぎだいみょうじん)、無病息災の神である今宮大神(いまみやおおかみ)、学業成就の神である白峯天神(しらみねてんじん)、織物繁栄・和装の神である糸元大明神(いともとだいみょうじん)を祀っています。
  • 歴史・・・地主社は蹴鞠の宗家・飛鳥井家の邸跡にあり、1868年(明治元年)の創建時に遷されたそうです。
  • 行事・・・地主社では例年7月7日に例祭が行われています。例祭では神事中に舞楽(御神楽)が奉納されます。精大明神はまり精大明神とも、七夕の神とも言われ、球技(蹴鞠)の神として、蹴鞠(けまり)が奉納され、七夕の神として、小町をどりも奉納されています。

【伴緒社の簡単解説-白峯神宮】

  • 見どころ概要・・・境内社・伴緒社(とものおしゃ)は父子ともに弓の名手だった河内源氏の棟梁・源為義(みなもとのためよし)とその子・源為朝(みなもとのためとも)を武道・弓道上達の神として祀っています。なお源為義と源為朝は源義経(みなもとのよしつね・牛若丸(うしわかまる))の祖父と叔父になります。
  • 豆知識・・・源為義・源為朝父子は1156年(保元元年)の保元の乱の際、源為義は崇徳上皇(第75代・崇徳天皇)、源為朝は第77代・後白河天皇(ごしらかわてんのう)に付いて敵対しました。
  • 行事・・・伴緒社では例年11月15日に伴緒社祭(とものおしゃさい)が行われています。伴緒社祭では弓馬術礼法・小笠原流による御弓神事が行われます。

【潜龍大神を祀る潜龍社の簡単解説-白峯神宮】

  • 見どころ概要・・・境内社・潜龍社(せんりゅうしゃ)は潜龍大神(龍神)を祀っています。潜龍社では例年11月23日に潜龍講大祭が行われています。なお潜龍社の脇にある潜龍井(せんりゅうい)には悪縁を断ち・災難除け・病気平癒・事業隆昌などのご利益があると言われています。
  • 歴史・・・潜龍大神は1955年(昭和30年)11月23日に行われた御火焚祭(おひたきさい)中に出現した龍神(りゅうじん)と言われています。

【名水・飛鳥井の簡単解説-白峯神宮】

  • 見どころ概要・・・飛鳥井(あすかい)は潜龍井とともに古くから名水として知られています。清少納言(せいしょうなごん)が平安時代中期に記した「枕草子(まくらのそうし)」に9つの名水が上げられ、「飛鳥井は、ほりかねの井。走り井は逢坂なるがをかしき。・・・」などと記されています。なお9つの名水の内、明確に現存するのは飛鳥井だけと言われています。

【蹴鞠の碑の簡単解説-白峯神宮】★修学旅行・観光

白峯神宮で見逃せない、見るべき存在が蹴鞠の碑です。蹴鞠の碑はスポーツ上達のご利益がある白峯神宮のハイライトです。スポーツを楽しんでいる方はチャレンジしましょう。

  • 見どころ概要・・・蹴鞠の碑(けまりのひ)は地主社(まり精大明神)の横にあります。蹴鞠の碑は地主社を参拝した後、蹴鞠の碑の「撫で鞠(なでまり)」を手で一周回すとスポーツ上達のご利益があると言われています。
  • 歴史・・・蹴鞠の碑は蹴鞠保存会100周年を記念して建立されました。

【鞠庭の簡単解説-白峯神宮】

  • 見どころ概要・・・鞠庭(まりにわ)は拝殿横にあります。鞠庭では蹴鞠が奉納されたり、御弓神事・御火焚祭などの神事が行われたりします。なお蹴鞠保存会が月に数回練習しているそうです。

【樹齢約800年の小賀玉の木の簡単解説-白峯神宮】

  • 見どころ概要・・・小賀玉の木(おがたまのき)はかつて飛鳥井邸にあり、樹齢約800年とも言われています。小賀玉の木は高さ約13メートルで、京都市内最大とも言われています。小賀玉の木の名称は霊を招く招霊(おぎたま・おきだま)が転訛したとも言われています。なお小賀玉の木は京都市の指定天然記念物です。

【三葉の松・金銭松の簡単解説-白峯神宮】

  • 見どころ概要・・・三葉の松(さんようのまつ)は普通の松の葉が二葉か、五葉かに対し、葉が三葉です。三葉の松はその姿から夫婦和楽・家内安全の象徴とされているそうです。また三葉の松は落葉すると黄金色に変色することから金運のご利益がある金銭松とも言われているそうです。なお松には古くから豊饒や平安をもたらす神霊が降臨するとも言われているそうです。
  • 豆知識・・・三葉の松は先が三つ叉になった法具の一種である三鈷杵(さんこしょ)から三鈷の松(さんこのまつ)とも言われています。

【蹴鞠の簡単解説-白峯神宮】★修学旅行・観光

白峯神宮で見逃せないのが蹴鞠です。蹴鞠は京都でも見られる機会が少ない、チャンスがあれば、見学しましょう。

  • 見どころ概要・・・白峯神宮では例年4月14日の淳仁天皇祭、7月7日の精大明神例祭で蹴鞠が奉納されます。白峯神宮はかつて蹴鞠の宗家・飛鳥井家の邸跡であったことから蹴鞠保存会が蹴鞠を奉納しています。なお白峯神宮では崇徳天皇祭・観月献燈祭などの神事も行われます。
  • 蹴鞠・・・蹴鞠は中国・戦国時代の蹴鞠(しゅうきく)が起源とされ、飛鳥時代に仏教とともに日本に伝来したと言われているそうです。
  • 淳仁天皇祭・・・淳仁天皇祭(春季例大祭)では氏子の安全や健康を祈願し、蹴鞠だけでなく、舞楽も奉納されます。
  • 白峯神宮淳仁天皇祭

  • 精大明神例祭・・・精大明神例祭(七夕祭)では蹴鞠だけでなく、小町をどりも奉納されます。

白峯神宮精大明神例祭

【白峯神宮見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・京都・白峯神宮(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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