「都名所図会(みやこめいしょずえ)・1780年(安永9年)刊行」と祇園祭

「都名所図会・1780年(安永9年)刊行」と祇園祭

「都名所図会」は1780年(安永9年)に刊行された京都のガイドブックで、大ヒットしたことから1787年(天明7年)に「拾遺都名所図会」も刊行されました。「都名所図会」は洛中・洛外だけでなく、山城国全域の名所やあまり知られていまい隠れた名所なども記載されています。

【祇園祭2026 日程】
祇園祭2026は2026年(令和8年)7月1日(水曜日)の吉符入から2026年(令和8年)7月31日(金曜日)の疫神社の夏越祭までの7月1ヶ月に渡って行われます。
祇園祭2026日程一覧(宵山屋台・山鉾巡行・・・)

【祇園祭 歴史・簡単概要】
祇園祭(ぎおんまつり)は平安時代前期の869年(貞観11年)に全国に疫病が流行し、牛頭天王(ごずてんのう)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)の祟りであるとし、卜部日良麿(うらべのひらまろ)が神泉苑(しんせんえん)に国の数と同じ66本の鉾を立て、悪霊を移して穢れを祓い、薬師如来(やくしにょらい)の化身とされる牛頭天王を祀り、更に牛頭天王を主祭神とする八坂神社から3基の神輿を送り、病魔退散(びょうまたいさん)を祈願した祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)が起源と言われています。970年(天禄元年)から毎年に行われるようになりました。
祇園祭歴史年表・由来(869年~)

【「都名所図会(みやこめいしょずえ)・1780年(安永9年)刊行」】
「都名所図会」は江戸時代(1603年~1868年)中期の1780年(安永9年)に刊行された京都のガイドブックで、大ヒットしたことから1787年(天明7年)に続編である「拾遺都名所図会(しゅういみやこめいしょずえ)」も刊行されました。「都名所図会」は京都における最初の名所図会本で、寺社の由緒・名所旧跡・伝説・風俗・年中行事などが紹介されています。洛中・洛外だけでなく、山城国(京都府)全域の名所やあまり知られていまい隠れた名所なども記載されています。「都名所図会」は文章を秋里籬島(あきさとりとう)、挿絵を竹原春朝斎(たけはらしゅんちょうさい)が担当しました。
「都名所図会」には「四条河原の夕涼は六月七日より始り、同十八日に終る。東西の青楼よりは川辺に床(ゆか)を設け、灯は星の如く、河原には床几(しょうぎ)をつらねて、流光に宴を催し(略)猿の狂言 犬の相撲 曲馬 曲枕 麒麟の綱渡り」と記され、祇園祭のハイライトである前祭の山鉾巡行・神輿渡御が行われる6月7日から祇園祭の最後の行事である神輿洗式(みこしあらい)が行われる6月18日まで納涼床(のうりょうゆか)が四条河原で行われていたことが分かります。鴨川の両岸(東西)に建ち並ぶ茶店から川辺に床が設けられ、星のように灯りが点され、河原に床几が並べられ、星明りの下で宴会が行われていました。動物を使った様々な大道芸も行われていました。宴会では鮎(あゆ)などの川魚料理を味わったと言われています。明治時代の新暦移行までは祇園祭の主要行事は6月に行われ、6月は新暦の7月に相当し、祇園祭期間中は蒸し暑い気候だった為、太陽が沈んだ夕方から人々は納涼床を楽しみました。なお現在では山鉾巡行・神輿渡御が行われる前の宵山が大変人気だが、宵山は蝋燭(ろうそく)・提灯(ちょうちん)が庶民に普及した江戸時代中期頃が行われるようになったと言われ、「都名所図会」が刊行された1780年(安永9年)には宵山も楽しんでいました。なお例年6月7日から6月18日に行われていた祇園祭の神事が鴨川納涼床の起源となり、鴨川納涼床は1650年(慶安3年)頃に始まったとも言われています。

●四条河原は鴨川に架けられていた祇園橋(四条大橋)両岸の河原です。四条河原は古くから八坂神社(祇園社)に参詣する人々で賑わい、鎌倉時代(1185年~1333年)頃から猿楽(さるがく)・田楽(でんがく)などの勧進興行も行われました。江戸時代(1603年~1868年)初期の1603年(慶長8年)に四条河原で出雲阿国(いずものおくに)が歌舞伎踊り(かぶきおどり)の興行を始め、宮川町は歌舞伎発祥の地とも言われています。「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」では弥次郎兵衛・北八が八坂神社に参詣する前に四条河原で芝居を見物します。なお四条河原には江戸時代に7軒の常設の芝居小屋があったが、幕末(江戸時代末期)に北座・南座だけが残され、1893年(明治26年)に北座が取り壊され、現在は南座だけが残されています。
●秋里籬島は生没年不詳です。秋里籬島は池田舜福として京都で生まれました。秋里籬島は秋里山人・籬島軒・仁左衛門などと称しました。秋里籬島は江戸時代(1603年~1868年)中期から後期の安永年間(1772年~1781年)から文政年間(1818年~1830年)に活躍した俳諧師・読本作者です。1780年(安永9年)に「都名所図会・竹原春朝斎画」、1805年(文化2年)に自画作の地誌本「唐土名所談(もろこしめいしょだん)」を刊行しました。「都名所図会」がヒットしたことから画工とともに諸国を実際に踏査し、「大和名所図会」・「和泉名所図会」・「東海道名所図会」・「伊勢参宮名所図会」・「摂津名所図会」・「河内名所図会」・「木曽路名所図会」・「近江名所図会」など数十種類に及ぶ名所図会を刊行しました。また「源平盛衰記図会」・「誹諧早作伝」など俳書・辞書・造園なども刊行しました。秋里籬島は多くの挿絵を用いた先駆者で、その後そのスタイルが大変流行しました。

【「都名所図会・1780年(安永9年)刊行」と祇園祭 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
祇園祭2026日程(ちまき販売・宵山屋台・・・)

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