祇園祭と1757年(宝暦7年)の「祇園会細記」

祇園祭と1757年(宝暦7年)の「祇園会細記」

祇園祭は平安時代前期の869年(貞観11年)に始まり、時代の変遷や明治時代の新暦以降により、諸行事や日程が現在と異なっています。1757年(宝暦7年)に成立しました「祇園会細記」には過去の日程や諸行事が記されています。

【祇園祭 日程】
祇園祭は7月1日の吉符入(きっぷいり) から7月31日の疫神社(えきじんじゃ)の夏越祭(なごしさい)までの7月1ヶ月に渡って行われます。
祇園祭2024日程一覧(宵山屋台・山鉾巡行・・・)

【祇園祭 歴史・簡単概要】
祇園祭(ぎおんまつり)は平安時代前期の869年(貞観11年)に全国に疫病が流行し、牛頭天王(ごずてんのう)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)の祟りであるとし、卜部日良麿(うらべのひらまろ)が神泉苑(しんせんえん)に国の数と同じ66本の鉾を立て、悪霊を移して穢れを祓い、薬師如来(やくしにょらい)の化身とされる牛頭天王を祀り、更に牛頭天王を主祭神とする八坂神社から3基の神輿を送り、病魔退散(びょうまたいさん)を祈願した祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)が起源と言われています。970年(天禄元年)から毎年に行われるようになりました。
祇園祭歴史年表・由来(869年~)

【祇園祭と1757年(宝暦7年)の「祇園会細記」】
祇園祭は平安時代前期の869年(貞観11年)に始まり、時代の変遷や明治時代の新暦以降により、諸行事や日程が現在と異なっています。江戸時代中期の1757年(宝暦7年)に成立しました「祇園会細記(ぎおんえさいき)」には過去の日程や諸行事が記されています。祇園祭は室町時代中期に応仁の乱によって33年間も中絶し、1500年(明応9年)に再興されると現在と近い様式で行われるようになりました。「祇園会細記」には「祇園会の祭式はそもそも毎歳五月朔日の致斎より四条御旅町に榊を立つる。これ一の華表の旧地なり。同二十日の吉符入より鉾の町々には囃子初めあり。神輿洗ひは同晦日にして、御迎提灯・練物の行装艶々として洛東の賑ひなり。六月朔日は鉾の児、祇園参りとて、乗物あるひは騎馬にてその行列花麗をつくし、高貴の往来に似たり。五日は鉾の引初め。六日の早天には、六角堂において、山鉾行列前後の鬮取あり。この日の夕方には宵宮飾りとて、山鉾を祭日の如くかざり立て、提灯かずかず連ねて夜更くるまで囃子ありて、貴賎の群集いはん方なし。七日は祇園会とて卯の刻より山鉾列をたゞし、四条通より京極を南へ、松原を西へ引渡すなり。この日、神輿の祭礼は未の刻にして、感神院より御旅所へ神幸あり。また八日よりは十四日の山鉾の営みありて、十三日の朝鬮取あり。十四日の山鉾は三条通を東、京極を南へ、四条を西に引渡すなり。神輿の祭式は御旅所より四条を西へ、東洞院より神輿は南北へ引き別れて渡り給ふ。三条の西、又旅社にて同列し、三条を東へ還幸し給ふなり。同十八日には御輿洗ひとて晦日に等し。祇園鴨川のほとりは竹葦の如く群をなせり。」と記され、江戸時代中期の祇園祭の日程・諸行事を知ることができます。

●「祇園会細記」に記されている日程や諸行事は下記の通りです。
5月1日に御旅所(おたびしょ)がある四条御旅町に榊(さかき)が立てられます。
5月20日に吉符入り(きっぷいり)し、山鉾町で囃子初め(はやしぞめ)が行われます。
5月末日に神輿洗い(みこしあらい)が行われ、お迎提灯(おむかえちょうちん)・練物(ねりもの)が巡行し、賑やかになります。
6月1日に山鉾の稚児(ちご)が八坂神社に乗り物または馬で参拝し、その行列が花麗で、高貴な貴族の往来に似ています。
6月5日に山鉾の曳き初め(ひきぞめ)が行われます。
6月6日に六角堂で前祭のくじ取り式が行われます。同日夕方から宵山が行われ、山鉾が飾り立てられ、連ねられた提灯(ちょうちん)が灯され、囃子が奏でられ、貴賤を問わず群衆で賑わいます。
6月7日に卯の刻から前祭の山鉾が四条通・京極通・松原通を巡行します。同日未の刻から神輿が八坂神社を出発し、御旅所に渡御します。
6月8日から後祭の山鉾が建てられます。
6月13日に六角堂で後祭のくじ取り式が行われます。
6月14日に後祭の山鉾が三条通・京極通・四条通を巡行します。同日に神輿が御旅所を出発し、四条通を通り、東洞院通で南北2方向に分かれ、三条通を通り、又旅社で合流して一緒になり、三条通を通って八坂神社に戻ります。
6月18日に5月末日と同じように神輿洗いが行われ、鴨川の畔は竹・葦が茂るように群衆で賑わいます。

「祇園会細記」には前祭のくじ改め場が「此所公武見物有し旧跡なり」、後祭のくじ改め場が「北側曇華院宮様御物見の向ひ」と記されています。「祇園会細記」は祇園祭の解説書で、山鉾を写実的に描写するだけでなく、奇瑞・古例などの伝承・事実も記されています。

【祇園祭と1757年(宝暦7年)の「祇園会細記」 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
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