貴船神社の歴史は玉依姫命が祠を建立して水神を祀ったのが起源

貴船神社(Kifune Shrine)

貴船神社の時代別年表と重要人物

貴船神社は太古の丑の年の丑の月の丑の日に貴船大神が鎮座したのが起源とも、神武天皇の皇母・玉依姫命が大阪湾から黄色い船に乗り、淀川・鴨川・貴船川を遡り、祠を建立して水神を祀ったのが起源とも言われています。なお修学旅行・観光の為に簡単にマトメています。

貴船神社見どころ(本宮・結社など)

【貴船神社が建立されている場所】

  • 貴船神社が建立されている場所にはかつて地主神が祀られていたとも言われています。

【貴船神社の起源・始まり】

  • 貴船神社は太古の丑の年の丑の月の丑の日に貴船大神が鎮座したのが起源とも言われています。社記に「国家安穏 万民守護のため 太古 丑の年の丑の月の丑の日に、天上より貴船山中中腹 鏡岩に天降れり」と記され、丑の日が縁日とされています。
  • 貴船神社は約1,600年前に初代・神武天皇(じんむてんのう)の皇母・玉依姫命(たまよりひめのみこと)が「吾は皇母玉依姫なり。恒に雨風を司り以て國を潤し土を養う。また黎民(れいみん)の諸願には福運を蒙(こうむ)らしむ。よって吾が船の止まる処に祠(ほこら)を造るべし」と宣り、大阪湾から黄色い船に乗り、淀川(よどがわ)・鴨川(かもがわ)・貴船川(きぶながわ)を遡り、祠(ほこら)を建立して水神を祀ったのが起源とも言われています。
  • 貴船神社は第18代・反正天皇(はんぜいてんのう)の時代(406年~410年)に創建されたとも言われています。
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【飛鳥時代(592年~710年)の出来事】

  • 666年(白鳳6年)に社殿が造替されました。貴船神社は飛鳥時代以前から祀られていたとも言われています。

【平安時代(794年頃~1185年頃)の出来事】

  • 796年(延暦15年)に東寺(とうじ)創建の責任者だった造東寺長官・藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)の夢に貴船神社の神が現れ、鞍馬寺(くらまでら)建立の託宣を受けたとも言われています。
  • 818年(弘仁9年)に貴船神社が大社に列せられたと言われています。また従五位下(じゅごいげ)に叙されたと言われています。
  • 818年(弘仁9年)に第52代・嵯峨天皇(さがてんのう)が貴船神社に黒毛の馬を献じて雨乞いを行ったと言われています。その後雨乞いの際には黒毛の馬、雨止めの際には白毛の馬・赤毛の馬を献じて祈願するようになりました。なお生き馬はやがて絵馬(板立馬)に変わり、貴船神社は絵馬発祥の社とも言われています。
  • 873年(貞観15年)に神階・正四位下(しょうしいげ)に昇叙されました。
  • 平安時代中期に「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)・927年(延長5年)編纂」で「山城国愛宕郡 貴布禰神社」と記され、貴船神社が名神大社(みょうじんたいしゃ)に列せられました。また平安時代中期に二十二社の制の下八社に列せられました。
  • 平安時代中期に女流歌人・和泉式部(いずみしきぶ)が貴船神社に参詣しました。和泉式部は「もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれ出づる 魂かとぞ見る」 ・「木船川 山もと影の 夕ぐれに 玉ちる波は 蛍なりけり」と蛍岩付近で詠んだとも言われています。
  • 1046年(永承元年)7月の出水によって社殿が流失し、1055年(天喜3年)に現在の本宮の場所に社殿が再建され、かつての場所は奥宮になりました。なお1055年(天喜3年)の本宮転座・再建を契機に貴船神社が上賀茂神社(かみがもじんじゃ)の摂社になったとも言われています。またそれ以前から上賀茂神社の摂社になっていたとも言われています。
  • 1140年(保延6年)に貴船神社が最高位である神階・正一位(しょういちい)に叙されました。
  • 平安時代末期に源義経(みなもとのよしつね)が参詣したと言われています。

【安土桃山時代(1573年頃~1603年頃)の出来事】

  • 安土桃山時代に上賀茂神社からの離脱運動が始まったとも言われています。

【江戸時代(1603年頃~1868年頃)の出来事】

  • 1664年(寛文4年)に江戸幕府が貴船神社を上賀茂神社の末社との裁定を下しました。

【明治時代以降の出来事】

  • 1870年(明治3年)に貴船神社が勅祭社になりました。
  • 1871年(明治4年)に上賀茂神社から独立しました。
  • 1871年(明治4年)に近代社格制度で官幣中社に列せられました。

【貴船神社ゆかりの玉依姫命】

玉依姫命は日本最古の歴史書「古事記(こじき)・712年(和銅5年)編纂」・日本最古の正史「日本書紀(にほんしょき)・720年(養老4年)完成」に登場します。「古事記」では玉依毘売・玉依毘売命、「日本書紀」では玉依姫と記されています。玉依姫命は初代・神武天皇の母で、父が綿津見神とされています。また神武天皇の祖母・豊玉毘売は姉とされています。宮崎県日南市の宮浦神社は玉依姫命の住居跡とも言われています。また日南市には玉依姫命の陵墓とも言われる場所もあります。なお玉依姫命は「山城国風土記」逸文によると神武天皇の先導をしたと伝える賀茂建角身命の娘とされています。

【貴船神社 備考】
*参考・・・貴船神社(歴史・見どころ・・・)ホームページ

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