千本鳥居|起源・本数・色彩などを解説|伏見稲荷大社見所

千本鳥居完全ガイド|起源・本数・色彩などを解説
千本鳥居は世界的に有名です。千本鳥居の本数は1,000基よりも少ない約900基弱(約860基)と言われています。鳥居の奉納は「願い事が通る」または「願いが通った御礼」という意味があり、江戸時代以降に盛んになりました。なお伏見稲荷大社には約1万基の鳥居があると言われています。(詳細下記参照)
【概要・概略|千本鳥居】
千本鳥居は本殿から奥社奉拝所に向う参道にあります。千本鳥居は左右の二股の長さ約70メートルに高さ約2メートルの鳥居が隙間なく密集して建立されています。鳥居の本数(基数)は1,000基よりも少ない約900基弱(約860基)と言われています。ちなみに千本鳥居を含む境内全体(面積約26万坪)には約1万基の鳥居が建立されています。伏見稲荷大社は2014年(平成26年)に旅行口コミサイト・トリップアドバイザーの人気ランキングで第1位になって以来、千本鳥居などを目当てに外国人観光客が大勢訪れる人気の観光名所になりました。外国人観光客の増加に伴って、日本人観光客も増加したそうです。千本鳥居の人気の秘密には拝観料が無料などがあります。なお伏見稲荷大社は閉門がなく、千本鳥居も終日自由に参拝できます。
●千本鳥居などの鳥居の奉納は「願い事が通る」または「願いが通った御礼」という意味があります。また結願のお礼として、鳥居を奉納する習慣が広まったと言われていますた。千本鳥居は願い事が叶うようにと祈願しながら通ると良いと言われています。なお伏見稲荷大社では古くから朝廷が雨乞い・五穀豊穣・国の安穏などを祈願した記録が残されています。
●一般的に鳥居は神社などの神域と人間が住む俗界を区画する結界で、神域への入口を示しています。鳥居には木材で造られた木鳥居、石で造られた石鳥居、銅板で全体を葺いた銅鳥居(金鳥居)などがあります。
【歴史・時代|千本鳥居】
千本鳥居などの奉納は江戸時代(1603年~1868年)以降に盛んになりました。安土桃山時代(1573年~1603年)の「伏見稲荷大社絵図」には表参道・裏参道に鳥居が各1基ずつ描かれ、1780年(安永9年)の「都名所図会(みやこめいしょずえ)」には鳥居群が描かれており、江戸時代以降に鳥居の奉納が盛んになったと言われています。
●伏見稲荷大社は社伝によると711年(和銅4年)2月初午の日に伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ)が勅命を受け、伊奈利山(稲荷山)の三つの峯の平らな場所に稲荷大神(宇迦之御魂大神・佐田彦大神・大宮能売大神・田中大神・四大神))を祀ったことが起源と言われています。
●現在、千本鳥居などの奉納は社務所(管理課)や稲荷山神蹟の茶店からできるそうです。金額(記念鳥居初穂料)は鳥居の大きさ・場所によって異なり、30万円から189万円です。5号は30万円、6号は56万7千円、7号は70万2千円、8号は100万円、9号は117万5千円、10号は189万円です。(要確認)鳥居は平安時代から千年、25代続く伏見稲荷大社御用達・長谷川工務店が木の選別から設置までを一貫して行っています。長谷川工務店では鳥居を長持ちさせる為、土に埋まる部分を焼いて炭化させ、防虫・防腐の効果を高めているそうです。
【形式・色彩|千本鳥居】
千本鳥居などの鳥居は稲荷鳥居(台輪鳥居(だいわとりい))という形式です。稲荷鳥居は2本の柱とその上の笠木(かさぎ)または島木(しまぎ)の接合部に台輪(円形をした座)が取り付けられています。鳥居は黒く塗られた上部の笠木と下部の藁座(根巻)を除き、稲荷塗り(稲荷朱)と言われる朱塗りで、稲荷大神の力の豊穣を表していると言われています。また稲荷大神が楓(かえで)を好んだことに由来するとも、破邪の呪力を示すものとも、赤土の持つ生命力を表しているとも言われています。鳥居の朱の原材料は水銀(丹)で、昔から木材の防腐剤として使われているそうです。一般的に朱色は魔力に対抗する色とされ、古くから宮殿や神社仏閣に多く使用されています。なお鳥居の裏側には奉納者の名前(企業名・個人名など)・住所などが彫り込まれています。
●千本鳥居は現世から神の坐す幽界への関門として建てられたとも言われています。千本鳥居が左右二股に分かれている理由は明確ではありません。密教の金剛界(こんごうかい)・胎蔵界(たいぞうかい)の中に神道を組み入れた両部思想(りょうぶしそう)による金胎二界(金胎二部・金胎両部)を表したものではないかとも言われているそうです。ちなみに金剛界は智という精神的な世界、胎蔵界は理という物理的な世界だそうです。なお伏見稲荷大社では鎌倉時代から神仏習合が進み、江戸時代に愛染寺(あいぜんじ)・浄安寺(じょうあんじ)・西光寺(さいこうじ)が建立されていました。
【素材・材木|千本鳥居】
千本鳥居などの鳥居には伏見稲荷大社が御神木としている杉を材木市場から調達するそうです。杉はゆっくりと成長した年輪の幅が狭いもの厳選して選び、しっかり乾燥させたものを使います。乾燥が十分でないと長持ちしないそうです。なお伏見稲荷大社では稲荷山に生えている全ての杉が稲荷大神の依っている御神木(しるしの杉)とされています。
●伏見稲荷大社では例年2月の初午の日に初午大祭が行われ、商売繁盛・家内安全のご利益があると言われる縁起物のしるしの杉(杉の小枝)が授与されます。しるしの杉は自宅に持ち帰って植え、根が付けば吉、根が付かねば凶と言われています。
【本宮祭・宵宮祭|千本鳥居】
伏見稲荷大社では毎年土用入りした直後の日曜日または祝日(7月頃)に本宮祭(もとみやさい)、その前日に宵宮祭(よいみやさい)が行われています。本宮祭・宵宮祭では稲荷山や境内にある石灯籠(とうろう)、そして1万とも、数千とも言われている提灯(ちょうちん)に明かりを点す万灯神事(まんとうしんじ)が行われます。千本鳥居にも提灯が灯され、昼間と異なる幻想的な光景が見られます。なお本宮祭は1961年(昭和36年)に稲荷大神鎮座1,250年を記念して始まりました。
●千本鳥居では2023年(令和5年)10月1日~9日に千本鳥居の足元を約200基の灯籠で照らす千本灯籠が行われたこともありました。千本灯籠では千本鳥居を含む約400メートルの参道に約350基の灯籠が置かれました。
【千本鳥居|伏見稲荷大社見所 備考】
*参考・・・伏見稲荷大社(見どころ・歴史・千本鳥居・・・)ホームページ















