地主神社の歴史-修学旅行・観光の簡単解説(恋占いの石

地主神社(Jishu Shrine)

地主神社の歴史を時代別年表にまとめ

地主神社の歴史を簡単にまとめています。地主神社は社伝によると神代の昔、日本の建国前から祀られていたと言われています。それを証明するようにボースト博士は「恋占いの石」が縄文時代の遺物であることを確認しました。(時代別年表・重要人物下記参照)

地主神社見どころ

【地主神社が建立されている場所】

●地主神社が建立されている場所は古来、蓬莱山(ほうらいさん・宝来山)と言われ、 不老長寿(ふろうちょうじゅ)の霊山として信仰されていました。蓬莱山は京都盆地が湖だった数万年前から陸地で、信仰の場だったと言われています。

【地主神社の起源・始まり】

●地主神社は社伝によると神代(かみよ)の昔、つまり日本の建国前から祀られていたとも言われています。それを証明するようにアメリカの原子物理学者・ボースト博士は「恋占いの石」が縄文時代(前14,000年頃~前10世紀頃)の遺物であることを確認しました。
●778年(宝亀9年)の清水寺(きよみずでら)創建前から土地神が祀られていたとも言われています。

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【飛鳥時代(592年~710年)の歴史・出来事】

●701年(大宝元年)に本殿が建立されたとも言われています。本殿は法隆寺(ほうりゅうじ)と同じ双堂建築だったと言われています。

【奈良時代(710年頃~794年頃)の歴史・出来事】

●778年(宝亀9年)に清水寺が創建され、鎮守社として建立されたとも言われています。

【平安時代(794年頃~1185年頃)の歴史・出来事】

●797年(延暦16年)に清水寺に自らの邸宅を寄進した坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が第50代・桓武天皇(かんむてんのう)から征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)に任命され、太刀(たち)を地主神社に奉納したと言われています。
●811年(弘仁2年)に第52代・嵯峨天皇(さがてんのう)が行幸した際、地主桜(じしゅざくら)の美しさに3度車を返し、「御車返しの桜(みくるまがえしのさくら)」の由来になりました。
●970年(天禄元年)に第64代・円融天皇 (えんゆうてんのう)による祭礼が臨時祭になり、以来、例大祭・地主祭(じしゅまつり)の起源になりました。
●1082年(永保2年)に第72代・白河天皇(しらかわてんのう)が行幸し、17日間参籠(さんろう)しました。
●1170年(嘉応4年)に白川女(しらかわめ)が地主桜を御所に献上しました。

【鎌倉時代(1185年頃~1333年頃)の歴史・出来事】

●1202年(建仁2年)に仏師・運慶(うんけい)が狛犬(こまいぬ)一対を奉納しました。

【戦国時代(1336年頃~1573年頃)の歴史・出来事】

●1500年(明応9年)に宗祇(そうぎ)が地主連歌(れんが)を興行しました。

【安土桃山時代(1573年頃~1603年頃)の歴史・出来事】

●1581年(天正9年)に関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)が花見の宴を行いました。

【江戸時代(1603年頃~1868年頃)の歴史・出来事】

●1603年(慶長8年)に歌舞伎(かぶき)の創始者・出雲阿国(いずものおくに)が歌舞伎を奉納しました。
●1633年(寛永10年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光(とくがわいえみつ)が社殿を再建しました。
●1822年(文政5年)に清水寺の塔頭(たっちゅう)・成就院(じょうじゅいん)の蔵海が本殿の屋根を修復しました。

【明治時代以降(1868年頃~)の歴史・出来事】

●明治維新後の神仏分離令(しんぶつぶんりれい)により、清水寺から独立し、名称を地主権現社(ごんげんしゃ)から地主神社に改めました。
●1994年(平成6年)に清水寺とともにユネスコの世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」に登録されました。

【地主神社の祭神である大国主命】

大国主命は日本最古の歴史書「古事記(こじき)・712年(和銅5年)編纂」・日本最古の正史「日本書紀(にほんしょき)・720年(養老4年)完成」によると天照大神(あまてらすおおかみ)の弟・素戔嗚命(すさのおのみこと)の六世の孫で、日本を創った神とされています。大国主命は国産み・神産みの伊邪那美命(いざなみのみこと)の死によって未完のまま放置されていた国土を高天原(たかまがはら)の神・天つ神(あまつかみ)の命により、少彦名神(すくなびこなのかみ)とともに完成させ、天照大神の使者が来ると国土を献上して隠退したとされています。なお大国主命は大己貴神(おおなむちのかみ)・八千矛神(やちほこのかみ)・葦原色許男命(あしはらのしこおのみこと)などとも言われています。

【地主神社の歴史 備考】
*参考・・・地主神社(歴史・見どころ・・・)ホームページ

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