大覚寺の見どころ2-修学旅行・観光の簡単解説

大覚寺(Daikaku-ji Temple)

大覚寺の見どころは村雨の廊下・放生池・望雲亭・霊宝館・紅葉・桜・覚勝院な

大覚寺の見どころを簡単にマトメて解説します。見どころには諸堂を繋ぐ村雨の廊下、大沢池に水を流す放生池、有栖川宮家の家具がある茶室・望雲亭、文化財を収蔵・展示する霊宝館、紅葉、桜、梅、蓮、嵯峨菊展、覚勝院などがあります。(個別解説下記参照)

●正寝殿(重要文化財)・宸殿(重要文化財)・大沢池(名勝)などの大覚寺見どころは下記リンクから確認することができます。
大覚寺見どころ(正寝殿・大沢池など)

【大覚寺の歴史・簡単概要】

大覚寺(だいかくじ)は平安時代初期に第52代・嵯峨天皇(さがてんのう)が造営した離宮・嵯峨院(さがいん)があった場所です。嵯峨院では真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)が嵯峨天皇の信任を得て、空海が自ら刻んだと言われている五大明王(ごだいみょうおう)を安置する堂を建立して修法を行いました。大覚寺は876年(貞観18年)に第52代・嵯峨天皇の皇女で、第53代・淳和天皇(じゅんなてんのう)の皇后・正子内親王(まさこないしんのう)が淳和天皇の第2皇子・恒寂入道親王(ごうじゃくにゅうどうしんのう・恒貞親王(つねさだしんのう))を大覚寺開山として離宮を寺院に改めて門跡(もんぜき)寺院になり、第56代・清和天皇(せいわてんのう)から寺号・大覚寺を賜ったと言われています。
大覚寺歴史(起源・・・)

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【宸殿・御影堂などの諸堂を繋ぐ村雨の廊下】

  • 概要:村雨の廊下(むらさめのろうか)は宸殿・御影堂などの諸堂を繋ぐ廊下です。柱を雨、直角に折れ曲がった廊下を稲光に例え、村雨の廊下と言われています。村雨の廊下は鴬張りで、刀や槍を振り上げられないように天井が低くなっています。

【大沢池に水を流す放生池】

  • 概要:放生池(ほうじょうち)は大沢池近くにあり、その周りに五社明神・護摩堂・閼伽堂・心経宝塔などが建立されています。放生池は大沢池と湾曲した細い堤で隔てられているが、大沢池に水を流しています。

【有栖川宮家の家具がある茶室・望雲亭】

  • 概要:茶室・望雲亭(ぼううんてい)は大沢池近くにあります。望雲亭には有栖川宮家(ありすがわのみやけ)から賜った家具が使用されています。
  • 歴史:望雲亭は明治時代に裏千家(うらせんけ)の計らいによって建てられたが、1973年(昭和48年)に火災によって焼失し、1975年(昭和50年)に寺号勅許1,100年の記念事業として再建されました。

【文化財を収蔵・展示する霊宝館】

  • 概要:霊宝館(れいほうかん)は所蔵する文化財を収蔵・展示しています。霊宝館は通常非公開だが、春や秋などに特別公開されています。かつての秋季名宝展では重要文化財である太刀・膝丸(薄緑)が展示・公開されたことがありました。
  • 歴史:霊宝館は1968年(昭和43年)に勅封心経御写経1150年記念事業として建設されました。

【春の桜・見ごろ】

  • 概要:大覚寺は桜の名所です。勅使門前などの山内に枝垂桜・染井吉野・山桜など約500本の桜が植えられています。桜は例年4月上旬頃に見ごろを迎えます。

大覚寺桜見ごろ

【秋の紅葉・見ごろ】

  • 概要:大覚寺は紅葉の名所です。大沢池を含む広大な山内にカエデなどが分布しています。紅葉は例年11月中旬頃から11月下旬頃に見ごろを迎え、紅葉の見ごろにライトアップ・真紅の水鏡が行われています。

大覚寺紅葉ライトアップ

【春の梅・見ごろ】

  • 概要:大覚寺は梅の名所です。大沢池の北側にある嵯峨の梅林に約170本の梅が植えられています。梅は例年3月上旬頃から3月中旬頃に見ごろを迎えます。なお宸殿前には左近の梅が植えられています。

【夏のハス(蓮)・見ごろ】

  • 概要:大覚寺はハス(蓮)の名所です。大沢池に爪紅の古代蓮で、大覚寺独自の品種である名古曾などのハスが分布しています。ハスは例年7月上旬頃から8月上旬頃に見ごろを迎えます。

【日本三大名菊に数えられる嵯峨菊展】

  • 概要:嵯峨菊展(さがぎくてん)は例年11月に行われています。嵯峨菊展では日本三大名菊(江戸菊・肥後菊)に数えられ、門外不出とされている嵯峨菊が一般公開されます。なお嵯峨菊は大沢池の菊ヶ島に自生していた野菊を王朝の気品ある感覚により、永年に渡って品種改良してきたものです。

【塔頭・覚勝院】

  • 概要:覚勝院(かくしょういん)は大覚寺の塔頭(はっちゅう)です。覚勝院は正平年間(1346年~1370年)に摂政・関白の子息が出家し、法皇の法流を継承する院家の住坊として建立されました。1711年(宝永8年)に江戸幕府6代将軍・徳川家宣の寄進によって本堂が建立されました。

【真言宗の尼寺である祇王寺】

  • 概要:祇王寺(ぎおうじ)は真言宗の尼寺です。祇王寺は平安時代に平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王(妓王)と仏御前が出家の為に入寺したとも言われています。また浄土宗の開祖・法然上人の門弟・良鎮が創建した往生院があった場所とも言われています。なお祇王寺と大覚寺にはお得な共通拝観券があります。

祇王寺(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【大覚寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・大覚寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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