金閣寺見どころの解説2-修学旅行・観光の簡単まとめ

金閣寺見どころの解説
金閣寺見どころを簡単にまとめてポイント解説します。金閣寺には常足亭・総門・唐門・古廟榊雲(鎮守)・虎渓橋・荼枳尼天・浄蔵貴所の墓・舟形石・紅葉・カキツバタ・承天閣美術館などの見どころがあります。(個別解説下記参照)
●金閣(舎利殿)・不動堂・庭園(特別名勝・特別史跡)などの金閣寺見どころは下記リンクから確認することができます。
金閣寺見どころ(金閣・不動堂など)
【金閣寺の歴史・簡単概要】
北山(ほくざん)・金閣寺(きんかくじ)は正式名称を鹿苑寺(ろくおんじ)と言います。金閣寺は鎌倉時代前期の1224年(元仁元年)に公卿・西園寺公経(さいおんじきんつね)が山荘・北山殿(きたやまてい)を造営し、氏寺・西園寺を創建したと言われている場所です。室町時代前期の1397年(応永4年)に室町幕府3代将軍・足利義満が河内の領地との交換によって山荘・北山殿を譲り受けて御所・北山殿(きたやまどの)を造営しました。1420年(応永27年)に夢窓国師(むそうこくし)・夢窓疎石(むそうそせき)を開山として、舎利殿(しゃりでん)を中心に禅寺・北山鹿苑寺に改められました。鹿苑寺の寺号は義満の法号「鹿苑院殿(鹿苑院天山道義(ろくおんいんてんざんどうぎ))」に由来しています。
金閣寺歴史(起源・・・)
【常足亭の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・常足亭(じょうそくてい)は境内にあった常足亭を解体し、2007年(平成19年)にその古材を床柱・框(かまち)に使って建てられました。常足亭は釘を一本も使わない工法で建てられ、いつでも解体・組み立てられるようにできています。常足亭は通常非公開です。
【門(黒門・総門・唐門)の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・門には参道の入り口にある黒門、受付に通じる総門、方丈(客殿)近くの唐門(からもん)があります。総門は丸瓦(まるがわら)に五七桐(ごしちのきり)が刻まれ、天皇家から移されたとも言われています。唐門は正面に唐破風(からはふ)があることから向唐門(むかいからもん)と言われています。
【古廟榊雲(鎮守)の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・古廟榊雲(こびょうしんうん)は小さな社(やしろ)で、鎮守・春日明神(かすがみょうじん)を祀っています。春日明神を祀る奈良・春日大社(かすがたいしゃ)は西園寺家に繋がる藤原氏とゆかりがあります。
【虎渓橋の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・虎渓橋(こけいきょう)は両側を竹垣に囲まれた小さな石橋で、石段に続いています。虎渓橋は中国の故事・虎渓三笑(こけいさんしょう)に由来しています。虎渓三笑は安居禁足(あんきょきんそく)の誓いを立てた虎渓を知らぬまに渡り、3人で大笑したというものです。
【商売繁盛の荼枳尼天の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・荼枳尼天(だきにてん)は不動堂の東に祀られている小さな祠(ほこら)で、鎮守とも言われています。なお本山・相国寺には荼枳尼天が宗旦稲荷(そうたんいなり)として祀られています。
- ご利益・・・荼枳尼天は元々夜叉(やしゃ)神だったが、中世以降に繁栄の神とされる稲荷神(いなりのかみ)と混同・習合し、商売繁盛のご利益があるとも言われています。
【浄蔵貴所の墓の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)の墓は受付の東にあります。浄蔵貴所は平安時代の呪術(じゅじゅつ)憎で、五重塔・八坂の塔(法観寺(ほうかんじ)の五重塔)が傾いた際に元に戻したとも、一条戻橋(いちじょうもどりばし)で亡くなった父を一時的に生き返らせ、一条戻橋の名称由来になったとも言われています。
【舟形石(一文字蹲踞)の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・舟形石(手水鉢(ちょうずばち)・一文字蹲踞(いちもんじつくばい))は総門近くにあります。かつて総門近くにあった馬小屋に置かれていたとも言われています。舟形石は元々馬が水を飲む為の水槽だったとも言われています。舟形石は花崗岩(かこうがん)製です。
【櫟樫の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・櫟樫(京都市の天然記念物)は江戸時代初期に山内の伽藍が整備された際に植えられたと言われています。櫟樫は京都の自然200選に選ばれています。なお櫟樫は関東南部以西の本州・四国・九州に分布しています。
【紅葉の見どころ簡単解説-金閣寺】★修学旅行・観光
- 見どころ概要・・・金閣寺は紅葉の名所です。山内にはカエデなどが分布しています。紅葉は例年11月中旬頃から11月下旬頃に見ごろを迎えます。
【カキツバタの見どころ簡単解説-金閣寺】★修学旅行・観光
- 見どころ概要・・・金閣寺はカキツバタ(杜若)の名所です。カキツバタは鏡湖池の池畔に植えられています。カキツバタは例年5月上旬頃から5月下旬頃に見ごろを迎えます。なおカキツバタは湿地に群生するアヤメ科アヤメ属の植物です。
【不動堂開扉法要(節分・五山送り火)の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・不動堂開扉法要(秘仏石不動明王御開帳)は例年節分(立春の前日)・五山送り火の日(8月16日)に行われています。不動堂開扉法要では不動堂に安置されている本尊・石不動明王(秘仏)が開扉され、本山・相国寺関係寺院の出仕による大般若経(だいはんにゃきょう)の祈祷が行われます。
【大本山・相国寺の見どころ簡単解説-金閣寺】
- 見どころ概要・・・金閣寺は臨済宗相国寺派大本山・相国寺の山外塔頭(たっちゅう)です。塔頭は祖師や高僧の死後、その弟子が祖師・高僧を慕って寄り沿うように創建した小さな寺院です。なお相国寺は1382年(永徳2年)に室町幕府3代将軍・足利義満が花の御所の隣接地に一大禅宗伽藍を建立することを発願したのが起源です。
【承天閣美術館の見どころ簡単解説-金閣寺】★修学旅行・観光
- 見どころ概要・・・承天閣美術館(じょうてんかくびじゅつかん)は相国寺創建600年記念事業の一環として建設されました。鹿苑寺大書院障壁画50面・伊藤若冲作などの文化財が所蔵・展示されています。
- 所蔵品・・・伊藤若冲が1759年(宝暦9年)の44歳の時に描いた紙本墨画葡萄図15面(一之間・葡萄之間)・紙本墨画松鶴図8面(二之間・松鶴之間)・紙本墨画芭蕉図12面(三之間・芭蕉之間)・紙本墨画鶏及秋海棠図11面(四之間)・紙本墨画竹図4面(狭屋之間)が収蔵されています。
【金閣寺見どころ 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・金閣寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ