祇園祭稚児舞(前祭)2026年7月17日(太平の舞)

祇園祭稚児舞(前祭)
祇園祭稚児舞(前祭)(日程・時間・・・)を紹介しています。稚児舞(太平の舞)は7月17日の山鉾巡行(前祭)で行われます。稚児舞は山鉾巡行(前祭)で先頭を行く長刀鉾に搭乗し、現在唯一の生稚児で、神の使いとされる長刀鉾稚児が行います。稚児舞は巡行中に町名が変わる度や注連縄切りの際に披露され、ルートを清め祓い、疫病の退散を祈願します。(詳細下記参照)
★祇園祭最新情報。
【祇園祭稚児舞(前祭)2026 日程時間(要確認)】
祇園祭稚児舞(前祭)2026は2026年(令和8年)7月17日(金曜日)9:00頃に行われます。
祇園祭山鉾巡行(前祭)
●祇園祭の主要行事の日程を確認できます。(下記リンク参照)
祇園祭2026日程一覧(宵山屋台・山鉾巡行・・・)
【祇園祭稚児舞(前祭) アクセス・マップ】
場所・・・京都府京都市・四条烏丸
最寄り駅・バス停・・・四条駅(徒歩すぐ)
アクセス路線は次の通りです。(最終更新2014年末・変更の場合あり)
*京都駅からは地下鉄烏丸線
祇園祭山鉾巡行ルート(前祭)
【祇園祭稚児舞(前祭) 簡単概要】
祇園祭稚児舞(ちごまい)(前祭)は7月17日に行われる山鉾巡行(前祭)の際に行われます。稚児舞(太平の舞)は山鉾巡行(前祭)で先頭を行く長刀鉾(なぎなたほこ)に搭乗し、現在唯一の生稚児(いきちご)で、神の使いとされる長刀鉾稚児(ちご)が行います。稚児舞は巡行中に町名が変わる度や四条麩屋町(しじょうふやちょう)で注連縄切り(しめなわきり)を行う際に披露され、巡行ルートを清め祓い、疫病の退散を祈願します。ちなみに稚児舞は囃子方が祇園囃子を奏でる中で行われるが、四条烏丸から四条河原町までの四条通は「地囃子(じばやし)」・「神楽(かぐら)」・「唐子(からこ)」など非常にゆっくりしたテンポの渡り囃子(奉納囃子)が奏でられ、辻回しを行う四条河原町以後は急テンポの戻り囃子が奏でられます。稚児舞は河原町通・御池通を経て、長刀鉾が新町御池交差点付近に差し掛かるまで行われます。その後稚児は長刀鉾を降りて八坂神社に向い、授かった五位少将(ごいしょうしょう)・十万石大名相当の格式を返すお位返しの儀が行われます。なお7月24日に行われる山鉾巡行(後祭)では稚児舞は行われません。
●稚児舞(太平の舞)は長刀鉾保存会によると無病息災や平安を願うものだそうです。稚児舞では両手に握ったバチを交差させ、体を大きく、優雅に旋回させて胸に抱いた鼓(つづみ・鞨鼓(かっこ))を叩きます。稚児舞は長刀鉾の外に身を大きく乗り出して舞うことから稚児の足は父親などが支え、稚児係が後ろからサポートします。2人の禿(かむろ)は金箔(きんぱく)の団扇(うちわ)を円を描くように仰ぎます。稚児は月、禿は太陽を表し、満月と太陽の力を得て、悪いものを浄化するとも言われているそうです。稚児は白塗りにクジャクの羽を飾った蝶とんぼ(蝶蜻蛉)の冠を被り、青海波に鶴模様の藤紫色の振り袖と薄緑紗の肩衣袴を着用します。稚児は長刀鉾の化粧方(顔師)が化粧を施し、「下塗りに10年」とも言われているそうです。稚児の蝶とんぼ(蝶蜻蛉)・鼓(鞨鼓)などは2011年(平成23年)に約40年振りに新調されました。蝶とんぼ(蝶蜻蛉)は江戸時代後期の1817年(文化14年)に制作されたものを復元したそうです。。
●祇園祭ではかつて船鉾・大船鉾以外の鉾には生身の子供である生稚児が搭乗していました。しかし1788年(天明8年)の天明の大火で被災した函谷鉾(かんこほこ)が1839年(天保10年)に再興された際に生稚児に代わって稚児人形・嘉多丸(かたまる)を使うようになってからは他の鉾も徐々に人形に代わり、1929年(昭和4年)に放下鉾(ほうかほこ)が稚児人形・三光丸(さんこうまる)に代わって以来、祇園祭で生稚児を乗せるのは長刀鉾だけになりました。放下鉾の稚児人形・三光丸は稚児舞を披露できるように作られ、巡行中に稚児舞をを披露します。
●長刀鉾では例年7月5日に神事始めの吉符入りし、稚児が長刀鉾町関係者に稚児舞(太平の舞)を披露し、了承が得られると町会所二階を長刀鉾に見立てて、一般に披露します。
【長刀鉾 歴史・簡単概要】
長刀鉾は1441年(嘉吉元年)またはそれ以前に創建されたと言われています。また長刀鉾は1225年(嘉禄元年)に八坂神社に寄進された長刀を鉾頭に掲げて創建されたとも言われています。長刀鉾は現在存在する祇園祭の全山鉾の中で最古の山鉾と言われています。応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))前の山鉾と地名を記した「祗園社記」第15には「長刀ほく(四条東洞院烏丸間)」と記されています。長刀鉾の名称は山鉾の先端である鉾頭に疫病邪悪を祓う大長刀を付けていることに由来しています。鉾頭にはかつて三条小鍛冶宗近が造った長刀、1522年(大永2年)に三条長吉が造った長刀、1675年(延宝3年)に和泉守来金道が造った長刀が使われていたが、現在は竹に錫箔を張ったレプリカが使われています。なお長刀鉾では長刀の刃先が京都御所・八坂神社には向かないように南向きに取り付けています。
*参考・・・長刀鉾(祇園祭山鉾前祭)ホームページ
【祇園祭稚児舞(前祭) 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
祇園祭2026日程(ちまき販売・宵山屋台・・・)