醍醐寺の見どころ簡単解説2-修学旅行・観光の豆知識

醍醐寺見どころ

醍醐寺の見どころは報恩院・五大堂・真如三昧耶堂・醍醐水・桜・霊宝館など

醍醐寺の見どころを簡単にマトメて解説します。見どころには不動明王を祀る報恩院、五大明王を祀る五大堂、真如三昧耶堂、醍醐寺発祥の地とされている醍醐水、日本さくら100選に選ばれている桜、霊宝館、三宝院などがあります。(個別解説下記参照)

●金堂(国宝)・五重塔(国宝)・薬師堂(国宝)などの醍醐寺見どころは下記リンクから確認することができます。
醍醐寺見どころ(金堂・五重塔など)

【醍醐寺の歴史・簡単概要】

醍醐山・醍醐寺(だいごじ)は平安時代前期の874年(貞観16年)に真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)の孫弟子である理源大師(りげんだいし)・聖宝(しょうぼう)が上醍醐山上で地主(じぬし)・横尾明神(よこおみょうじん)の示現により、醍醐水の霊泉を得て小堂宇を建立し、准胝観音(じゅんていかんのん)・如意輪観音(にょいりんかんのん)を安置したのが起源と言われています。理源大師・聖宝は醍醐山に登った際に出会った老翁に「我はこの山の地主の横尾明神である。この山を和尚に献ずる。密教を広められよ」と言われたそうです。
醍醐寺歴史(起源・・・)

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【本尊・不動明王を祀る報恩院】

  • 概要:報恩院は本尊・不動明王(ふどうみょうおう)像を安置しています。報恩院では毎日、堂内で護摩が焚かれ、家内安全・商売繁盛・厄除招福などを祈願し、堂前で自動車交通安全を祈願しています。
  • 歴史:報恩院は鎌倉時代に第35世座主・憲深僧正(けんじんそうじょう)が上醍醐にあった極楽坊を活動拠点として報恩院と名付けたのが起源です。その後鎌倉時代中期に後宇多法皇(第91代・後宇多天皇)の命によって下醍醐に移され、明治時代に現在の場所に移されました。

【本尊(壁画)・五大明王を祀る五大堂】

  • 概要:五大堂は災難身代わりの霊尊である本尊(壁画)・五大明王(ごだいみょうおう)を祀っています。五大堂はかつて鎮護国家の祈願道場でした。
  • 歴史:五大堂は1940年(昭和15年)に再建されました。ちなみに五大堂は913年(延喜13年)に第60代・醍醐天皇の御願堂として建立されたが、その後度々災害に見舞われました。

【金色の涅槃を祀る真如三昧耶堂】

  • 概要:真如三昧耶堂(しんにょさんまやどう)は金色の涅槃(ねはん)像を祀っています。
  • 歴史:真如三昧耶堂は1997年(平成9年)に真如苑(しんにょえん)の宗祖・伊藤真乗(いとうしんじょう)が創始した密教法流・真如三昧耶流(しんにょさんまやりゅう)を顕彰する為に建立されました。ちなみに真如三昧耶堂は949年(天暦3年)に第61代・朱雀天皇の御願によって法華三昧堂(ほっけさんまいどう)として建立されたが、1470年(文明2年)に焼失しました。

【醍醐寺発祥の地とされている醍醐水】

  • 概要:霊水・醍醐水は寺務所近くにあります。醍醐水が湧く場所は理源大師・聖宝が小堂宇を建立したとされ、醍醐寺発祥の地とされています。醍醐水は今でも飲むことができ、販売もされています。

【弁天堂が祀られている林泉】

  • 概要:林泉(りんせん)は醍醐寺で最も艶やかな紅葉名所とされ、紅葉シーズンに美しい光景が見られます。紅葉ライトアップでは昼間と違った幻想的・神秘的な絶景を眺めることができます。林泉・林泉苑は観音堂・朱塗りの美しい弁天堂が建つ池の周り一帯です。弁天堂は音楽などの学芸や知識の女神である七福神のひとつ弁才天を祀っています。紅葉ライトアップが行われることがあります。
  • 歴史:弁天堂は1930年(昭和5年)に建立されました。

【西国三十三所の札所だった准胝堂跡】

  • 概要:准胝堂跡は上醍醐にあります。准胝堂は准胝観世音菩薩を安置していました。准胝堂は西国三十三所の第11番札所だったが、現在は下醍醐の観音堂が札所になっています。
  • 歴史:准胝堂は「縁起」によると876年(貞観18年)に醍醐寺開山である理源大師・聖宝が如意輪堂とともに最初に創建したと言われています。1939年(昭和14年)8月に山火事によって清滝宮本殿・経蔵などとともに焼失し、1968年(昭和43年)5月に再建されたが、2008年(平成20年)8月に落雷によって再び焼失しました。
  • 伝承:准胝観世音菩薩には第60代・醍醐天皇の母方の祖父母が祈願すると母・胤子が醍醐天皇を身籠ったと言われています。また子供に恵まれなかった醍醐天皇が祈願すると皇后・穏子の間に第61代・朱雀天皇と第62代・村上天皇が生まれたと言われています。

【春の桜・見ごろ】

  • 概要:醍醐寺は日本さくら100選に選ばれた桜名所です。山内には枝垂桜・山桜・染井吉野など1,000本の桜が分布しています。桜は例年4月上旬頃に見ごろを迎えます。
  • 歴史:醍醐寺では1598年(慶長3年)に豊臣秀吉・豊臣秀頼・北政所(きたのまんどころ)・淀殿(よどぎみ)・諸大名など約1,300人が花見を行い、醍醐の花見と言われました。

醍醐寺桜見ごろ

【秋の紅葉・見ごろ】

  • 概要:醍醐寺は桜だけでなく、紅葉名所です。山内にはモミジなどが分布しています。紅葉は例年11月中旬頃から11月下旬頃に見ごろを迎え、紅葉の見ごろにライトアップが行われています。

醍醐寺紅葉ライトアップ

【山内(上醍醐・下醍醐)】

  • 概要:醍醐寺山内は伏見区東方にある醍醐山(笠取山)周辺200万坪以上で、上醍醐と下醍醐に分かれています。山内には桜・カエデだけでなく、相生の杉とも言われる樹齢300年以上の2本の杉の巨木なども分布しています。なお下醍醐から上醍醐には徒歩で1時間ほど掛かります。

【文化財を収蔵・展示する霊宝館】

  • 概要:霊宝館は国宝・重要文化財7万5千点以上を含め、合計約10万点以上の文化財を収蔵・展示しています。霊宝館では春と秋に特別展を行っています。
  • 歴史:霊宝館は1930年(昭和5年)の醍醐天皇千百年御遠忌に計画され、1935年(昭和10年)に開館しました。その後1979年(昭和54年)に新収蔵庫3棟が新築され、2001年(平成13年)に上醍醐・薬師堂の本尊・薬師三尊像(国宝)を中央に安置する大展示室が増築されました。

【精進料理を味われる雨月茶屋】

  • 概要:雨月茶屋(雨月恩賜館・雨月茶屋売店・お食事処寿庵(じゅあん))は山内の一角にあります。雨月茶屋では京野菜をふんだんに使った精進料理・旬の京野菜をたっぷり使って、彩りが豊かな醐山料理、そしてうどん・そば・あんみつ・おぜんざい・お抹茶(菓子付)・アイスクリーム・ケーキセット・わらびなどの飲食を楽しむことができます。なお霊宝館門内にはフレンチ・カフェもあります。

【フリーマーケットである醍醐市】

  • 概要:毎月29日に醍醐市が行われています。醍醐市は地球温暖化防止・CO2(二酸化炭素)削減に寄与するフリーマーケットです。毎回先着200名に薬膳粥も振舞われているそうです。(要確認)なお参加費の一部が世界遺産の修理や社会福祉事業に寄付されているそうです。

【塔頭・三宝院】

  • 概要:三宝院は醍醐寺の塔頭(たっちゅう)です。三宝院にはいずれも国宝である表書院・唐門、いずれも重要文化財である本堂・純浄観・奥宸殿・勅使之間・秋草の間・葵の間・庫裏・玄関・宝篋印塔(ほうきょういんとう)などがあります。また三宝院には関白・豊臣秀吉が作庭したとも言われる庭園もあります。
  • 歴史:三宝院は1115年(永久3年)に醍醐寺14代座主・勝覚(しょうかく)が創建した灌頂院(かんじょういん)が起源です。

塔頭・三宝院(アクセス・・・)

【醍醐寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・醍醐寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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