平安騎馬隊・路頭の儀(時代行列)と葵祭

平安騎馬隊

平安騎馬隊・路頭の儀(時代行列)と葵祭

葵祭・路頭の儀(時代行列)では人約500名・馬約40頭・牛4頭・牛車2台・輿1丁などが巡行します。路頭の儀(時代行列)では平安時代(794年~1185年)に京都の治安維持に当たった検非違使をイメージした西陣織の和装制服を着用した平安騎馬隊が先導します。

【葵祭日程2025(要確認)】
葵祭2025ではハイライトである路頭の儀が2025年5月15日(木曜日)に行われます。(悪天候の場合、翌16日に順延)なお葵祭では例年5月1日から主な前儀・後儀が行われます。
葵祭2025日程(時代行列・流鏑馬神事・・・)
●葵祭・路頭の儀では人約500名・馬約40頭・牛4頭・牛車2台・輿(こし)1丁などの時代行列が巡行します。
葵祭路頭の儀2025

【葵祭 歴史・簡単概要】
葵祭(あおいまつり)は古墳時代後期の第29代・欽明天皇の時代(539年~571年)に京都をはじめ全国が風水害に見舞われて飢餓・疫病が流行し、賀茂大神(上賀茂神社・下鴨神社)の崇敬者・卜部伊吉若日子(うらべのいきわかひこ)に占わせられたところ賀茂大神の祟りであると奏した為、4月吉日を選んで、馬に鈴を懸け、人は猪頭(いのがしら)を被り、駆競(くち・かけくらべ)して盛大に祭りを行ったことが起源です。その後819年(弘仁10年)に律令制度の中で最も重要な恒例祭祀(中祀)に準じて行われる国家的行事になり、平安時代中期に祭りと言えば、葵祭のことをさすほど隆盛を極めました。
葵祭歴史年表・由来

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【平安騎馬隊(へいあんきばたい)・路頭の儀(ろとうのぎ・時代行列)】
葵祭・路頭の儀(時代行列)は例年5月15日(順延の可能性あり)に行われ、平安装束を身に着けた人約500名・馬約40頭・牛4頭・牛車2台・輿(こし)1丁などが巡行します。路頭の儀(時代行列)は平安騎馬隊(京都府警平安騎馬隊)が時代祭の時代行列とともに先導しています。平安騎馬隊は2015年(平成27年)10月22日の時代祭から平安時代に京都の治安維持に当たった検非違使(けびいし)をイメージした西陣織(にしじんおり)の和装制服を着用しています。
路頭の儀(時代行列)は勅使の本列と斎王代の斎王代列に分れています。本列は乗尻(のりじり)・検非違使志(けびいしのさかん)・検非違使尉(けびいしのじょう)・山城使(やましろつかい)・御幣櫃(ごへいびつ)・内蔵寮史生(くらりょうのししょう)・馬寮使(めりょうつかい)・牛車(ぎっしゃ)・御馬(おうま)・和琴(わごん)・舞人(まいびど)・陪従(べいじゅう)・内蔵使(くらづかい)・勅使(ちょくし)・牽馬(ひきうま)・風流傘(ふりゅうがさ)・風流傘(ふりゅうがさ)などで構成されています。斎王代列は命婦(みょうぶ)・女嬬(にょじゅ)・斎王代(さいおうだい)・騎女(むなのりおんな)・蔵人所陪従(くろうどどころべいじゅう)・牛車(ぎっしゃ)・命婦(みょうぶ)などで構成されています。

●検非違使は京都の警備・治安を担当する警察・裁判を管掌した下級武官の令外官(りようげのかん)です。検非違使は文献上の初見が平安時代前期の816年(弘仁7年)で、弘仁年間(810年~824年)に創置されたと言われています。弘仁左右衛門府式では左右に官人1名、府生(ふしょう)1名、火長(かちょう)5名と定められました。平安時代初期に第50代・桓武天皇(かんむてんのう)が軍事力の軍団を廃止し、治安が悪化した為に検非違使が創設され、当初は衛門府(えもんふ)の役人が兼務していました。895年(寛平7年)に左右衛門府に左右検非違使庁が置かれ、延喜年間(901年~923年)の延喜衛門府式では左右に佐(すけ)1名、尉(じょう)1名、志(さかん)1名、府生(ふしょう)1名、火長(かちょう)9名が置かれました。平安時代中期の947年(天暦元年)に統合されて左庁に検非違使庁が置かれました。その後平安時代後期に院政(上皇・法皇)の北面武士が取って代わり、鎌倉時代に鎌倉幕府が六波羅探題(ろくはらたんだい)を京都に設置すると弱体化し、室町時代に室町幕府の侍所が権限を掌握しました。
●平安騎馬隊(京都府警平安騎馬隊)は1921年(大正10年)2月7日に京都府警察に創設され、騎馬警官が配置されました。昭和初期に約50人の騎馬警察官がいたが、昭和20年代半ばに急速なモータリゼーションによって一度消滅しました。1993年(平成5年)に京都府知事から平安遷都1,200年記念事業として復活を提案され、1994年(平成6年)2月10日に京都府警察平安騎馬隊が京都競馬場を拠点に創設されました。1997年(平成9年)10月に京都市左京区にある宝ヶ池公園(たからがいけこうえん)憩いの森(いこいのもり)内に施設が整備され、拠点が移されました。平安騎馬隊は祇園祭とともにいずれも京都三大祭に数えられている葵祭・時代祭で先導警備を行っています。また子供の登下校の安全対策・観光地のパトロール・雑踏警備・交通安全パレード・防犯啓発パレードなども行っています。なお馬には笠置号(ワンダージョイア)・大文字号(タールタン)・鞍馬号(アポロユウシャ)・大江号(アグネスマクシマム)・小倉号(フィールドイレブン)・愛宕号(プリティスキャン)などがおり、京都府ゆかりの名前が付けられています。馬の中には中央競馬・地方競馬で勝利した馬もいます。
平安騎馬隊は毎日10:00から16:00に見学することができます。個人の場合には予約不要、団体(10人以上)の場合には予約制です。団体見学・体験騎乗は見学希望日の2か月前から2週間前までに電話または直接来隊で予約することができます。(要確認)
住所・・・京都市左京区松ケ崎木燈籠町(京都市宝ケ池公園憩いの森)
電話・・・075-451-9111(月~金曜日・9:00~17:45(土日祝日・年末年始は除く))
アクセス・・・営地下鉄烏丸線国際会館駅(徒歩約10分)・叡山電鉄宝ケ池駅(徒歩約10分)

【平安騎馬隊・路頭の儀(時代行列)と葵祭 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
葵祭見どころ

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