醍醐寺(アクセス・見どころ・拝観料・歴史・・・)醍醐の花見
醍醐寺
醍醐寺(アクセス・見どころ・拝観料・歴史・・・)情報を紹介しています。醍醐寺は古くからの桜名所で、「日本さくら名所100選」に選ばれています。醍醐寺では1598年(慶長3年)3月15日(新暦4月20日)に関白・豊臣秀吉が一日だけのお花見である醍醐の花見を行ない、豊臣秀頼・北政所・淀殿・松の丸殿・諸大名など約1,300人が参加しました。豊臣秀吉は和歌「あらためて 名をかへてみむ 深雪山 うつもる花も あらはれにけり」を詠みました。
【醍醐寺 アクセス・マップ】
場所・・・京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
【京阪バス アクセス】
最寄り駅・バス停・・・醍醐寺(徒歩すぐ)、醍醐寺前(徒歩すぐ)
アクセス路線は次の通りです。(最終更新2014年末・変更の場合あり)
*京都駅八条口から醍醐寺は山急醍醐寺行き
*京阪六地蔵駅からは22系統、22A系統
*四条河原町・五条京阪からは86号系統、86B系統
路線・時刻表・運賃チェック
【電車 アクセス】
*地下鉄東西線の場合、最寄り駅は醍醐駅(徒歩約10分)
京都駅からの醍醐寺アクセスではJR東海道線などで山科駅に向かい、山科駅から地下鉄東西線に乗り換え、醍醐駅で下車します。また京都駅からの醍醐寺アクセスではJR奈良線で六地蔵駅に向かい、六地蔵駅から地下鉄東西線に乗り換え、醍醐駅で下車する方法もあります。
【タクシー アクセス】
京都駅から醍醐寺までは渋滞などがなければ40分ほどで到着します。
【拝観時間・時間(要確認)】
三宝院・霊宝館・下醍醐の伽藍
9:00~17:00(3月1日~12月の第1日曜日) 受付30分前終了
9:00~16:30(12月の第1月曜日~2月末日) 受付30分前終了
年中無休
【拝観料金・料金(要確認)】
個人(三宝院・霊宝館・下醍醐の伽藍)
通常期・・・大人1,000円、高校生・中学生700円、小学生以下無料
【醍醐寺 歴史・簡単概要】
醍醐寺(だいごじ)は平安時代前期の874年(貞観16年)に真言宗(しんごんしゅう)の宗祖である弘法大師(こうぼうだいし)・空海(くうかい)の孫弟子である理源大師(りげんだいし)・聖宝(しょうぼう)が上醍醐山上(笠取山(かさとりやま))で、地主・横尾明神(よこおみょうじん)の示現により、醍醐水の霊泉を得て小堂宇を建立し、准胝観音(じゅんていかんのん)・如意輪観音(にょいりんかんのん)を安置したのが起源と言われています。理源大師・聖宝は醍醐寺を開山し、笠取山山頂付近を醍醐山と名付けたとも言われています。876年(貞観18年)に理源大師・聖宝が准胝堂・如意輪堂を建立したと言われています。907年(延喜7年)に第60代・醍醐天皇(だいごてんのう)の勅願寺(ちょくがんじ)になり、醍醐天皇・穏子皇后から帰依され、上醍醐に薬師堂が建立され、薬師三尊(やくしさんぞん)を安置し、鎮護国家の為に五大堂を建立して五大明王(ごだいみょうおう)を安置しました。926年(延長4年)に醍醐天皇の御願によって下醍醐に釈迦堂(金堂)が建立されました。911年(延喜11年)に理源大師・聖宝の弟子・観賢僧正が御影堂を建立したと言われています。913年(延喜13年)に醍醐寺が定額寺(じょうがくじ)になりました。930年(延長8年)に醍醐天皇が崩御し、笠取山に御陵が築かれました。醍醐天皇の崩御後に第61代・朱雀天皇(すざくてんのう)、第62代・村上天皇(むらかみてんのう)に伽藍の整備を受け継いだとと言われています。936年(承平6年)に五重塔が着工され、951年(天暦5年)に完成したとも言われています。1088年(寛治2年)に清瀧宮が醍醐寺の鎮守社として上醍醐に祀られ、1097年(永長2年)に下醍醐に上醍醐の清瀧宮から分祀して清瀧宮が祀られました。室町時代中期の応仁の乱(1467年(応仁元年)~1477年(文明9年))の兵火などによって金堂などが焼失し、下醍醐は荒廃して五重塔だけが残されたと言われています。桃山時代に醍醐寺80代座主・義演(ぎえん)が関白・豊臣秀吉(とよとみひでよし)から信頼され、1598年(慶長3年)の醍醐の花見に伴って、醍醐寺が中興されました。豊臣秀吉の命により、紀州・満願寺(まんがんじ)の本堂が醍醐寺に移築されて現在の本堂が再建され、五重塔が修理されました。秀吉没後に正室・北政所(きたのまんどころ)や子・豊臣秀頼(とよとみひでより)から帰依され、豊臣秀頼が開山堂・如意輪堂・仁王門などを再建しました。1613年(慶長18年)に江戸幕府から醍醐寺の塔頭・三宝院に属する修験道(しゅげんどう)が当山派として許可されました。1994年(平成6年)にユネスコの世界遺産に登録されました。
醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山です。
*参考・・・醍醐寺(アクセス・見どころ・拝観料・歴史・・・)ホームページ
【醍醐寺 見どころ・文化財(非公開の場合あり)】
醍醐寺の見どころは金堂(国宝)・五重塔(国宝)・薬師堂(国宝)です。
●金堂は平安時代後期に紀州(和歌山)・満願寺の本堂として建立され、桃山時代に関白・豊臣秀吉の命によって醍醐寺に移築されました。金堂は本尊・薬師如来坐像を安置しています。
●五重塔は第60代・醍醐天皇の冥福を祈る為、936年(承平6年)に第61代・朱雀天皇が着工し、951年(天暦5年)に完成したました。五重塔は高さ約38メートルで、日本最古の空海像とも言われる空海像が描かれています。
●薬師堂は1121年(保安2年)に再建されました。薬師堂は本尊・薬師三尊像を安置しています。
醍醐寺見どころ(金堂・五重塔など)
国宝・・・金堂、五重塔、清滝宮拝殿、薬師堂、三宝院唐門、三宝院表書院、絹本著色五大尊像、絹本著色文殊渡海図、絹本著色訶梨帝母像、絹本著色閻魔天像、五重塔初重壁画(板絵著色)など
重要文化財・・・清滝宮本殿、如意輪堂、開山堂、三宝院殿堂、三宝院宝篋印塔 絹本著色阿弥陀三尊像、絹本著色大日金輪像、絹本著色虚空蔵菩薩像、絹本著色地蔵菩薩像、絹本著色普賢延命像など
【醍醐寺 行事・イベント(要確認)】
●五大力尊仁王会は例年2月23日に行われています。五大力尊仁王会では五大明王の力を授かり、その化身である五大力菩薩により、国の平和や人々の幸福を祈願します。餅上げ力奉納では男性が150キロ、女性が90キロの鏡餅を抱えて力を奉納し、無病息災・身体堅固を祈願します。
●桜ライトアップは例年桜が見ごろを迎える3月下旬頃から4月上旬頃に行われています。霊宝館庭園と三宝院などに植えられている桜がライトアップされます。
醍醐寺桜ライトアップ
●豊太閤花見行列は例年4月の第2日曜日に行われています。豊太閤花見行列では安土桃山時代の装束を身に着け、豊臣秀吉・北政所・淀殿などに扮した約200人が練り歩きます。
●万灯会は例年8月5日に行われています。万灯会では1千を超える置き灯篭や提灯に火を灯して参道を照らし、精霊供養法要やお施餓鬼供養を行います。
●紅葉ライトアップは例年紅葉が見ごろを迎える11月中旬頃から12月上旬頃に行われています。金堂・五重塔・林泉・無量寿苑などがライトアップされます。
醍醐寺紅葉ライトアップ
【醍醐寺 花暦(梅・桜・紅葉・・・)】
●桜の見ごろは例年4月上旬頃です。染井吉野・枝垂桜・山桜・河津桜・八重桜・大山桜など約1,000本の桜の木が植えられ、桜と五重塔などの光景が美しいと言われています。醍醐寺は「日本さくら名所100選」に選ばれています。
*京都には多くの桜名所があり、その桜見ごろを下記リンクから確認できます。
京都桜見ごろ2025(清水寺・哲学の道・原谷苑・・・)
●紅葉の見ごろは例年11月中旬頃から11月下旬頃です。モミジ・イチョウ・コナラ・リョウブなどが分布し、仁王門をくぐった先にある参道の紅葉のトンネルが美しいと言われています。
*京都には多くの紅葉名所があり、その紅葉見ごろを下記リンクから確認できます。
京都紅葉見ごろ2024(清水寺・東福寺・永観堂・・・)
【連絡先(現在確認中)】*電話は控えて下さい。迷惑になります。
電話番号・・・+81-75-571-0002(醍醐寺)
【備考(アクセス・御朱印・駐車場・・・)】
●納経所(御朱印所)は観音堂(下伽藍)と三宝院(さんぼういん)にあります。納経所では御朱印などを授与しています。観音堂では「醍醐寺本尊・薬師如来」・「西国三十三所観音霊場第11番札所・准胝観音」・「近畿36不動尊霊場第23番札所・五大力尊」・「西国薬師霊場第39番札所・薬師如来」・「役行者霊蹟札所・神変大菩薩」の御朱印が授与されています。三宝院では「三宝院本尊・弥勒菩薩」の御朱印が授与されています。(要確認)
【おすすめ散策ルート】
醍醐寺からのおすすめ散策ルートは下醍醐から上醍醐に向かうルートです。醍醐寺は200万坪以上の敷地を持ち、下醍醐から上醍醐には1時間ほど散策する必要があるが、醍醐寺の伽藍や自然を感じることができます。下醍醐から上醍醐に向かう山道はかなり険しい為、シューズなどの準備を予めしていた方がいいかもしれません。