南禅寺の見どころ簡単解説2-修学旅行・観光の豆知識

南禅寺見どころ

南禅寺の見どころは中門・放生池・桜・紅葉・ハギ・南禅院・湯豆腐など

南禅寺の見どころを簡単にマトメて解説します。見どころには脇門と言われていた中門、蓮の名所である放生池、桜、紅葉、ハギ、南禅寺発祥の地と言われる南禅院、鶴亀の庭がある金地院、天授庵、湯豆腐などがあります。(個別解説下記参照)

●方丈(国宝)・三門(重要文化財)・水路閣などの南禅寺見どころは下記リンクから確認することができます。
南禅寺見どころ(水路閣・三門など)

【南禅寺の歴史・簡単概要】

瑞龍山(ずいりゅうさん)・南禅寺(なんぜんじ)は鎌倉時代後期の1264年(文永元年)に第88代・後嵯峨天皇(ごさがてんのう)が営んだ離宮・禅林寺殿(ぜんりんじどの)があった場所です。南禅寺は1291年(正応4年)に亀山法皇(第90代・亀山天皇(かめやまてんのう))が大明国師(だいみょうこくし)・無関普門(むかんふもん)を開山として離宮を寺院に改め、龍安山禅林禅寺(りょうあんざんぜんりんぜんじ)と名付けたと言われています。南禅寺は皇室発願の最初の禅寺になりました。室町時代に隆盛を極め、京都五山(天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺)、及び鎌倉五山(建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺)の上に置かれ、別格扱いの「五山之上」に列せられました。
京都・南禅寺歴史(起源・・・)

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【脇門と言われていた中門】

  • 概要:中門は勅使門の南側にある入口です。中門は幕末までは脇門と言われていたそうです。
  • 歴史:中門は1601年(慶長6年)に松井康之(まついやすゆき)から伏見城・松井邸の門を寄進され、勅使門として建立されました。ちなみに松井康之は武将だけでなく、優れた茶人だったそうです。その後御所の日ノ御門を賜ったことから日ノ御門が勅使門になり、中門は現在の場所に移されました。

【蓮の名所である放生池】

  • 概要:放生池(ほうじょうち)は参道沿いにある駐車場に隠れるようにあります。放生池には蓮(ハス)が植えられ、例年初夏に見ごろを迎えます。放生池は捕らえた魚などを殺さずに放す放生会(ほうじょうえ)を行う為の池です。

【春の桜・見ごろ】

  • 概要:南禅寺は桜の名所です。山内には染井吉野・山桜・八重桜・枝垂桜など約100本の桜が植えられています。桜は例年4月上旬頃に見ごろを迎えます。

南禅寺桜見ごろ

【秋の紅葉・見ごろ】

  • 概要:南禅寺は紅葉の名所です。山内には約300本のカエデなどが分布しています。紅葉は例年11月中旬頃から11月下旬頃に見ごろを迎えます。

南禅寺紅葉見ごろ

【秋のハギ・見ごろ】

  • 概要:南禅寺はハギ(萩)の名所です。法堂前や塔頭寺院側の参道にハギが植えられ、赤紫の花が咲きます。ハギは例年9月中旬頃に見ごろを迎えます。

【南禅寺発祥の地と言われる別院・南禅院】

  • 概要:南禅院(なんぜんいん)は南禅寺の別院です。南禅院は鎌倉時代に亀山上皇(第90代・亀山天皇)が母・大宮院の為に造営した離宮・禅林寺殿の上の御所(上の宮)があった場所です。南禅院は1287年(弘安10年)に上の御所に持仏堂が建立されたのが起源と言われています。南禅院は南禅寺発祥の地と言われています。なお南禅院は庭園が史跡・名勝になっています。

南禅院(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【鶴亀の庭がある塔頭・金地院】

  • 概要:金地院(こんちいん)は南禅寺の塔頭(たっちゅう)です。金地院は応永年間(1394年~1427年)に室町幕府4代将軍・足利義持が第68世・大業徳基を開山として洛北鷹ケ峯に創建したのが起源と言われています。金地院の鶴亀の庭は小堀遠州が作庭した資料が唯一残されている枯山水庭園です。

金地院(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【無関普門の塔所として創建された塔頭・天授庵】

  • 概要:天授庵(てんじゅあん)は南禅寺の塔頭です。天授庵は1339年(延元4年・暦応2年)に南禅寺住持・虎関師錬が北朝初代・光厳天皇の勅許により、南禅寺を開山した大明国師・無関普門の塔所として創建しました。1292年(正応4年)に無関普門は東福寺・龍吟庵で亡くなったが、山内に塔所がないことを虎関師錬が遺憾に思ったそうです。

天授庵(アクセス・見どころ・歴史概要・・・)

【真乗院・大寧軒・聴松院などの塔頭】

  • 概要:山内には南禅院・金地院・天授庵以外にも真乗院(しんじょういん)・大寧軒(だいねいけん)・聴松院(ちょうしょういん)・慈氏院(じしいん)・牧護庵(ぼくごあん)・南陽院(なんよういん)などの塔頭があります。
  • 真乗院:真乗院は1450年(宝徳2年)に第139世・香林宗簡が創建したとも言われています。

【京都名物の湯豆腐】

  • 概要:南禅寺山内周辺は湯豆腐の発祥地とされています。湯豆腐は室町時代以降に生まれたと言われているそうです。湯豆腐は1799年(寛政11年)の「都林泉名勝図会(みやこりんせんめいしょうずえ)」に紹介されています。なお湯豆腐はランチなどで山内周辺の奥丹・順正・菊水・八千代などで楽しむことができます。

【南禅寺 備考(参考リンク・・・)】
*参考・・・京都・南禅寺(見どころ・アクセス・・・)ホームページ

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