
祇園祭お位返しの儀
祇園祭お位返しの儀(日程・時間・・・)を紹介しています。祇園祭お位返しの儀は例年7月17日に行われています。お位返しの儀では7月17日の祇園祭山鉾巡行(前祭)に先立って、7月13日に行われた長刀鉾稚児社参・お位貰いの儀(おくらいもらいのぎ)により、長刀鉾稚児が八坂神社から授かった五位少将・十万石大名相当の格式を返します。(詳細下記参照)
★祇園祭2024は最新情報。
【祇園祭お位返しの儀2024 日程時間(要確認)】
祇園祭お位返しの儀2024は2024年(令和6年)7月17日(水曜日)14:00から行われます。(現在確認中・要注意)
●祇園祭の主要行事の日程を確認できます。(下記リンク参照)
祇園祭2024日程一覧(宵山屋台・山鉾巡行・・・)
【祇園祭お位返しの儀・八坂神社 アクセス・マップ】
場所・・・京都府京都市東山区祇園町北側625番地
最寄り駅・バス停・・・祇園(徒歩すぐ)
アクセス路線は次の通りです。(最終更新2014年末・変更の場合あり)
*京都駅から八坂神社は100系統(D1乗り場)、110系統(D1乗り場)、206系統(D2乗り場)
*四条河原町・四条烏丸・四条堀川・四条大宮からは46系統、201系統、203系統、207系統
*河原町丸太町・烏丸丸太町・堀川丸太町からは202系統
路線・時刻表・運賃チェック
*京阪電鉄本線の場合、最寄り駅は祇園四条駅(徒歩約5分)
*阪急電鉄京都線の場合、最寄り駅は京都河原町駅(徒歩約8分)
【祇園祭お位返しの儀 簡単概要】
祇園祭お位返しの儀(おくらいがえしのぎ)では7月17日の祇園祭山鉾巡行(前祭)に先立って、7月13日に行われた長刀鉾(なぎなたほこ)稚児社参・お位貰いの儀(おくらいもらいのぎ)により、稚児が八坂神社から授かった五位少将(ごいしょうしょう)・十万石(じゅうまんごく)大名相当の格式を返します。稚児は山鉾巡行中に長刀鉾(なぎなたほこ)が新町御池の交差点手前に差し掛かると長刀鉾を降り、八坂神社に向い、授かった格式を返します。ちなみに稚児は八坂神社を訪問した際と山鉾巡行中では装束や化粧が異なっています。なお稚児がお位貰いの儀により、五位少将・十万石大名相当の格式を授かると神の使いとされ、お位返しの儀により、格式を返すと普通の少年に戻ります。ちなみに五位少将・十万石大名相当の格式には山鉾巡行(前祭)中に長刀鉾の上から貴人を見下ろしても不遜にならないようにという意味があります。
長刀鉾稚児は現在唯一の生稚児(いきちご)です。祇園祭ではかつて船鉾(ふねほこ)・大船鉾(おおふねほこ)以外の鉾には生身の子供である生稚児が搭乗していました。しかし江戸時代後期の1788年(天明8年)の天明の大火で被災した函谷鉾(かんこほこ)が1839年(天保10年)に再興した際、生稚児に代わって稚児人形を使うようになってからは他の鉾も徐々に人形に代わり、1929年(昭和4年)に放下鉾(ほうかほこ)が人形に代わって以来、生稚児を乗せるのは長刀鉾だけになりました。なお稚児が家来役の禿(かむろ)2人を従えるのは花街の太夫などが2名の禿(幼女)を従えていることに倣っているとも言われています。
長刀鉾稚児には注連縄切りと稚児舞(太平の舞)という役目があります。注連縄切りでは四条麩屋町に張られた注連縄(しめなわ)を太刀で切り、神域との結界を開放し、山鉾が巡行をスタートします。稚児舞は注連縄切りの際などに披露され、山鉾巡行のコースを清め祓い、疫病の退散を祈願します。
祇園祭長刀鉾稚児(歴代稚児・・・)
【祇園祭 歴史・簡単概要】
祇園祭(ぎおんまつり)は平安時代前期の869年(貞観11年)に京都で疫病が流行し、牛頭天王(ごずてんのう)=素戔嗚尊(すさのおのみこと)の祟りであるとし、そのご機嫌をとる為に牛頭天王を奉る八坂神社(祇園社)を信仰し、病魔退散を祈願した「祇園御霊会(御霊会・ごりょうえ)」が起源です。御霊会では日本全国の国の数に準じ、66本の鉾を作り、神泉苑(京都市中京区御池通大宮)に送り、悪疫を封じ込めました。その後970年(天禄元年)からは例年6月14日に行われるようになったが、応仁の乱(1467年~1477年)で祭りは途絶えました。しかし1500年(明応9年)に町衆の手で再興されました。なお祇園祭の山鉾行事は2009年(平成21年)ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
祇園祭歴史年表・由来(869年~)
【八坂神社 歴史・簡単概要】
八坂神社(やさかじんじゃ)は起源が明確ではありません。八坂神社は656年(斉明天皇2年)に高麗(高句麗)から来日した調進副使・伊利之使主(いりしおみ)が新羅・牛頭山に座した素戔嗚尊(すさのおのみこと)=牛頭天王(ごずてんのう)を山城八坂郷に奉斎したのが起源とも、876年(貞観18年)に南都(奈良)の僧・円如(えんにょ)が堂(観慶寺)を建立して薬師千手等の像を奉安し、その後天神(祇園神)が東山の麓・祇園林に垂跡(すいじゃく)したのが起源とも言われています。また829年(天長6年)に参議・紀百継(きのももつぐ)が山城八坂郷丘一処を賜り、神の祭祀を行ったのが感神院(かんしんいん)の起源とも言われています。その後869年(貞観11年)に流行した疫病を鎮める御霊会(ごりょうえ)が神泉苑で行われたのが祇園祭の起源と言われ、970年(天禄元年)からは毎年御霊会が行われるようになりました。
八坂神社は全国の八坂神社や素戔嗚尊を祭神とする神社の総本社です。
*参考・・・京都・八坂神社(拝観料・アクセス・歴史概要・見どころ・・・)ホームページ
【祇園祭お位返しの儀 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。
祇園祭2024日程(ちまき販売・宵山屋台・・・)