京都涅槃会（お釈迦様の遺徳追慕と報恩）涅槃図

京都涅槃会

京都で行われる涅槃会を紹介します。涅槃会は仏教の開祖・お釈迦様が陰暦（旧暦）の2月15日に入滅したと言われ、新暦の2月15日を中心に行われています。ただ新暦の3月15日に行ったり、寺院によって日程が異なる場合があります。泉涌寺・東福寺・本法寺の涅槃図は京都三大涅槃図とも言われています。

【涅槃会　マップ・地図】

【涅槃会　基礎知識】
涅槃会（ねはんえ）は今から約2,500年前にお釈迦様が80歳で入滅（にゅうめつ）した陰暦の2月15日に行われ、お釈迦様の遺徳追慕と報恩の為の法要です。法要ではお釈迦様が娑羅双樹の下で頭を北にして西を向き、右脇を下にした姿で横たわり、十大弟子から獣畜・虫類までが嘆き悲しむ様子を描いた涅槃図が掲げられます。なお涅槃会は新暦の2月15日に行われることが多いが、寺院によっては新暦の3月15日などに行なわれることもあります。

【高台寺（こうだいじ）　仏涅槃図特別公開】
縦182センチ・横238センチの八相（はっそう）涅槃図が公開されます。八相涅槃図は室町時代（1336年～1573年）初期に描かれたと言われています。
場所・・・京都市東山区高台寺下河原町526
期間・・・例年2月1日～末日（要確認）
高台寺仏涅槃図特別公開・高台寺見どころ（霊屋・開山堂など）

【知恩院（ちおんいん）　涅槃会】
集会堂の正面に涅槃図が掲げられます。法要ではお釈迦様が最後に説いた「仏遺教経（ぶつゆいきょうぎょう）」を読経します。
場所・・・京都市東山区林下町400
期間・・・例年2月13日～15日（要確認）
知恩院涅槃会・知恩院見どころ（御影堂・三門など）

【妙心寺（みょうしんじ）　涅槃会】
涅槃図（ねはんず）を掲げ、お釈迦様の遺徳を偲びます。
場所・・・京都市右京区花園妙心寺町64
期間・・・例年2月15日（要確認）
妙心寺（アクセス・見どころ・歴史概要・・・）・妙心寺見どころ（法堂・仏殿など）

【清水寺（きよみずでら）　涅槃会】
経堂に縦391センチ・横303センチの大涅槃図が掲げられます。大涅槃図は江戸時代（1603年～1868年）中期の狩野派絵師・山口雪渓（やまぐちせっけい）が描いたとも言われています。大涅槃図は2003年（平成15年）に約1年を掛けて修復されました。
場所・・・京都市東山区清水1-294
期間・・・例年2月15日（要確認）
清水寺涅槃会・清水寺見どころ（清水の舞台・三重塔など）

【真如堂（しんにょどう）　涅槃会】
縦6メートル・横4メートルで、江戸時代（1603年～1868年）中期の1709年（宝永6年）作の大涅槃図が掲げられます。大涅槃図には動物が127種類も描かれ、日本最多と言われています。涅槃会では無病息災が叶うという「花供祖（はなくそ）あられ」も授与されます。（要確認）
場所・・・京都市左京区浄土寺真如町82
期間・・・例年3月1日～31日（要確認）
真如堂大涅槃図特別公開

【東福寺（とうふくじ）　涅槃会】
本堂に縦12メートル・横6メートルで、室町時代（1336年～1573年）に画僧・明兆（みんちょう・兆殿司（ちょうでんす））が描いた大涅槃図が掲げられます。大涅槃図は京都三大涅槃図に数えられています。涅槃会では無病息災のご利益があるとも言われている花供御（はなくそ）が授与されます。（要確認）
場所・・・京都市東山区本町十五丁目778
期間・・・例年3月14日～16日（要確認）
東福寺涅槃会・東福寺見どころ（三門・通天橋など）

【泉涌寺（せんにゅうじ）　涅槃会】
縦16メートル・横8メートルで、江戸時代（1603年～1868年）中期に明誉古かん（めいよこかん）が描いた絹本著色涅槃図が掲げられます。絹本著色涅槃図は京都三大涅槃図に数えられています。絹本著色涅槃図は日本最大と言われ、当初、奈良の東大寺に奉納する予定だったとも言われています。
場所・・・京都市東山区泉涌寺山内町27
期間・・・例年3月14日～16日（要確認）
泉涌寺涅槃会・泉涌寺見どころ（仏殿・開山堂など）

【清凉寺（せいりょうじ）　涅槃会】
本堂に縦約6メートル・横約4メートルの大涅槃図が掲げられます。法要の後にお松明式（おたいまつしき）が行われます。お松明式はお釈迦様を荼毘に付した有様を再現したものです。お松明式は京の三大火祭りのひとつで、京都の最古の行事のひとつと言われています。狂言堂では京の三大念仏狂言のひとつである嵯峨大念仏狂言（重要無形民俗文化財）も行われます。
場所・・・京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
期間・・・例年3月15日（要確認）
清凉寺涅槃会

【本法寺（ほんぽうじ）　涅槃会（春季特別寺宝展）】
春季特別寺宝展では例年3月14日に釈尊涅槃会が行われます。（要確認）縦10メートル・横6メートルで、絵師・長谷川等伯（はせがわとうは）が描いた涅槃図が掲げられます。大涅槃図は京都三大涅槃図に数えられ、唯一重要文化財に指定されています。
場所・・・京都市上京区本法寺前町617
期間・・・例年3月14日～4月15日（要確認）
本法寺春季特別寺宝展

【涅槃会　備考】
*イベントの情報（日程・場所・内容など）は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。