京都萩名所・見ごろ(梨木神社・常林寺・・・)
京都萩名所・見ごろ(見頃)
京都萩名所・見ごろを紹介しています。京都には萩の名所とされる寺院・神社などがたくさんあります。一部の寺院・神社では萩が見頃を迎える時期にイベントを行うこともあります。なお萩の見頃は品種などによって異なるが、7月頃から10月頃です。
【ハギ(萩) 基礎知識】
ハギ(萩)はマメ科ハギ属の落葉低木または多年草の総称です。ハギは東アジア・南アジア・北米東部・オーストラリアの温帯・亜熱帯に分布し、日本国内では北海道から九州に分布しています。ハギは古くから日本人に親しまれ、「万葉集(萬葉集)・奈良時代末期成立」の中で最も多く詠まれた花です。「万葉集」には160種類以上の植物が詠まれ、ハギは歌中に141首、題詞に1首が詠まれています。またハギは女郎花(おみなえし)・尾花(おばな)・撫子(なでしこ)・藤袴(ふじばかま)・葛(くず)・桔梗(ききょう)とともに秋の七草にも数えられています。ハギは夏から秋に葉腋(ようえき)に総状花序(そうじょうかじょ)を出し、紅紫色または白色の蝶に似た蝶形花(ちょうけいか)を咲かせます。
【上賀茂神社 ハギ(萩)】
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)は起源が明確ではありません。上賀茂神社は社伝によると神代の昔に賀茂別雷命が現社殿の北北西にある秀峰・神山に降臨したのが起源とも言われています。その後677年(天武天皇6年)に社殿が造営されたと言われています。
概要・・・萩はならの小川(楢の小川)に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
上賀茂神社
【常照寺 ハギ(萩)】
常照寺(じょうしょうじ)は江戸時代初期に書家・陶芸家・芸術家である本阿弥光悦が江戸幕府初代将軍・徳川家康から土地を与えられた光悦村の一部です。常照寺は1616年(元和2年)日乾上人が本阿弥光嵯から土地を寄進されて創建しました。
概要・・・萩は参道両側に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
常照寺
【真如堂 ハギ(萩)】
真如堂(しんにょどう)は984年(永観2年)比叡山の僧・戒算上人が夢告により、比叡山・常行堂の本尊・阿弥陀如来(慈覚大師作)を東三条院・藤原詮子(円融天皇の女御・一条天皇の生母)の女院離宮に安置したのが起源です。1693年(元禄6年)に現在の場所に再建されました。
概要・・・萩は本堂前など境内にたくさんに植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
真如堂
【迎称寺 ハギ(萩)】
迎称寺(こうしょうじ)は起源が明確ではありません。迎称寺は当初天台宗の寺院で、一条堀川にあったことから一条道場と言われたとも、その後鎌倉時代中期に時宗の開祖・一遍上人が時宗に改めたとも言われています。また1328年(嘉暦3年)に時宗第7代遊行上人である他阿一鎮が開山したとも言われています。
概要・・・萩は土塀前に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
迎称寺
【法然院 ハギ(萩)】
法然院(ほうねんいん)は浄土宗の開祖・法然上人が弟子・安楽と住蓮とともに念仏三昧の別行を修し、六時礼讃を唱えた鹿ヶ谷草庵が起源です。その後1680年(延宝8年)知恩院第38世・萬無(万無)が念仏道場を建立することを発願し、弟子・忍澂が再興しました。
概要・・・白萩が境内に植えられています。なお建物は通常非公開です。
見ごろ・・・9月上旬頃~9月中旬頃
法然院
【南禅寺 ハギ(萩)】
南禅寺(なんぜんじ)は1264年(文永元年)に第88代・後嵯峨天皇が造営した離宮・禅林寺殿があった場所です。南禅寺は1291年(正応4年)に亀山法皇が東福寺第3世住持であった大明国師・無関普門を開山として離宮を寺院に改め、龍安山禅林禅寺と名付けたのが起源です。
概要・・・萩は法堂前に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
京都・南禅寺
【平安神宮 ハギ(萩)】
平安神宮(へいあんじんぐう)は1895年(明治28年)3月15日に平安京遷都1,100年を記念して行われた内国勧業博覧会の目玉として、平安京遷都当時の宮城である大内裏の一部を復元して創建されました。1895年(明治28年)には平安神宮の創建と平安遷都1100年祭を盛大に奉祝する為、時代祭が始まりました。
概要・・・夏萩が神苑に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
京都・平安神宮
【梨木神社 ハギ(萩)】
梨木神社(なしのきじんじゃ)は1885年(明治18年)伏見宮邦家親王の第4王子・久邇宮朝彦親王の令旨により、明治維新に貢献した公卿・三条実万を祀る為、三条家の邸宅跡に造営されました。その後1915年(大正4年)大正天皇の即位を記念し、実万の子・三条実美が合祀されました。
概要・・・萩は参道両側に約500株が植えられています。なお梨木神社は萩の宮とも言われています。
見ごろ・・・9月下旬頃
梨木神社
梨木神社・萩まつり
【下鴨神社 ハギ(萩)】
下鴨神社(しもがもじんじゃ)は起源が明確ではありません。下鴨神社は社伝によると神武天皇の御代に比叡山西麓の御蔭山に賀茂建角身命が降臨したのが起源と言われています。また下鴨神社は紀元前90年(崇神天皇7年)に瑞垣の修造の記録があり、それ以前から祀られていたとも言われています。
概要・・・萩は御手洗社周辺に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
下鴨神社
【龍安寺 ハギ(萩)】
龍安寺(りょうあんじ)は984年(永観元年)に創建された円融寺があった場所です。1450年(宝徳2年)に室町幕府管領・細川勝元が権大納言・徳大寺公有から山荘を譲り受け、妙心寺5世・義天玄詔を開山、玄詔の師である妙心寺4世・日峰宗舜を勧請開山として創建しました。
概要・・・萩は山門に続く石畳沿いに植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃~10月下旬頃
龍安寺
【二尊院 ハギ(萩)】】
二尊院(にそんいん)は承和年間(834年~848年)に第3代天台座主の慈覚大師・円仁が第52代・嵯峨天皇の勅によって創建したと言われています。また二尊院は平安時代に小倉百人一首の撰者・藤原定家の山荘・時雨亭があった場所とも言われています。
概要・・・萩は門をくぐり、紅葉の馬場とも言われる参道沿いに植えられています。
見ごろ・・・9月上旬頃~9月中旬頃
二尊院
【天龍寺 ハギ(萩)】
天龍寺(てんりゅうじ)は承和年間に嵯峨天皇の檀林皇后が創建した日本最初の禅寺・壇林寺があった場所です。天龍寺は1339年(延元4年・暦応2年)に室町幕府初代将軍・足利尊氏が後醍醐天皇を弔う為に夢窓国師・夢窓疎石を開山として創建しました。
概要・・・萩は百花苑周辺に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃~9月下旬頃
天龍寺
【城南宮 ハギ(萩)】
城南宮は第14代・仲哀天皇の皇后・神功皇后による三韓征伐の際に船上に立てた旗とともに神功皇后・大国主神を祀った真幡寸神社が起源と言われています。その後794年(延暦13年)の第50代・桓武天皇による平安京遷都の際に国土の安泰と都の守護を祈願し、国常立尊が併祀され、城南神と言われるようになりました。
概要・・・萩は神苑・平安の庭に植えられています。
見ごろ・・・9月上旬頃~9月下旬頃
城南宮
【常林寺 ハギ(萩)】】
常林寺(じょうりんじ)は1573年(天正元年)に念仏専修僧・魯道が関白・豊臣秀吉によって割り当てられた寺町通荒神口東入る南側に創建したのが起源です。その後1671年(寛文11年)の火災によって焼失し、現在の場所に移りました。1698年(元禄11年)に常林寺第7世・英誉(えいよ)が本堂を再建しました。
概要・・・萩は境内を覆いつくすように植えられています。なお常林寺は萩の寺とも言われています。
見ごろ・・・9月上旬頃~9月中旬頃
常林寺
【霊山観音 ハギ(萩)】】
霊山観音(りょうぜんかんのん)は1955年(昭和30年)帝産グループ創設者・石川博資が第二次世界大戦の戦没者・戦争犠牲者を追悼・慰霊する為に建立しました。観音坐像の下にある内陣には本尊・十一面観音が安置されています。また観音坐像の胎内には十二支の守り本尊も安置されています。
概要・・・萩は境内に植えられています。
見ごろ・・・9月中旬頃
霊山観音
霊山観音・萩まつり
【京都萩名所・見ごろ 備考】
*イベントの情報(日程・場所・内容など)は必ず主催者に確認して下さい。当サイトの情報はあくまで参考情報です。イベントの内容などが変更になっている場合もあります。