京都紅葉名所(嵐山・清水寺・東福寺・源光庵・永観堂・・・)
京都紅葉名所
京都紅葉名所を紹介しています。人気の名所には嵐山・東福寺・清水寺・永観堂・北野天満宮・将軍塚青龍殿・宝厳院・三千院・神護寺・高山寺・高桐院・二尊院・善峯寺・源光庵・東寺・瑠璃光院・修学院離宮などがあります。なお嵐山・大原・保津峡は京都府内で、日本紅葉の名所100選に選ばれています。
【京都の紅葉見ごろ・予測】
●2024年9月5日、ウェザーニュースは京都の紅葉見ごろが平年並みと予想しました。嵐山は11月23日頃からです。
京都紅葉見ごろ
【紅葉の基礎知識】
紅葉の見ごろは一般的に秋の気温が低いと早くなり、秋の気温が高いと遅くなります。紅葉は最低気温が8度以下の日が続くと見ごろが近くなり、最低気温が5~6度になると一気に進むと言われています。紅葉は晴天(直射日光)・適度な湿度・昼夜の気温差・最低気温8以下の日の連続・夏の高温と多雨などの条件が整うと鮮やかになるそうです。なお紅葉は緑色の色素・クロロフィル(葉緑素)が分解され、赤色の色素・アントシアンが生成されることで起こります。黄葉は緑色の色素・クロロフィルが分解され、黄色の色素・カロチノイドだけが残ることで起こります。アントシアニンは植物において広く存在する色素、カロテノイドは黄・橙・赤色などを示す天然色素です。
【三千院 見ごろ:11月中旬頃】大原で人気
●三千院は有清園・聚碧園などにカエデなどが分布し、紅葉と杉木立に囲まれた有清園・聚碧園などの光景が美しと言われています。紅葉と杉・苔のコントラストが素晴らしい。ちなみに大原は「日本の紅葉の名所100選」に選ばれている景勝地です。三千院では京都市街地よりも一足早く楽しめます。
●三千院は788年(延暦7年)に伝教大師・最澄が延暦寺を創建した際、最澄自作の薬師如来像を本尊とする円融房を開いたのが起源です。
三千院見ごろ
【曼殊院 見ごろ:11月中旬~下旬頃】天台五門跡
●曼殊院は枯山水庭園などにカエデなどが植えられ、紅葉と枯山水庭園・勅使門・五本線が入った築地塀・石垣などの光景が美しと言われています。紅葉と白の築地塀のコントラストが素晴らしい。夜間に紅葉ライトアップが行われています。(要確認)弁天池・天満宮・弁天堂から勅使門方向も眺めましょう。
●曼殊院は天台宗の宗祖である伝教大師・最澄が延暦寺がある比叡山に鎮護国家の道場として創建した坊(小寺院)が起源です。
曼殊院見ごろ
【常照皇寺 見ごろ:11月上旬頃】
●常照皇寺は境内にモミジなどが分布し、紅葉と山門・勅額門・勅使門・参道などの光景が美しと言われています。色とりどりの紅葉が重なり、十二単とも称されます。常照皇寺は市街地からかなり離れ、穴場です。京都市街地よりも早く、11月上旬に楽しめます。
●常照皇寺は南北朝時代に光厳上皇(北朝初代・光厳天皇)が創建したとも、廃寺になった成就寺を改めたとも言われています。
常照皇寺見ごろ
【瑠璃光院 見ごろ:11月中旬頃】近年人気
●瑠璃光院は瑠璃の庭など数百本とも言われるカエデが植えられ、書院の漆塗りの机の天板・床板に鮮やかに映り出された逆さ紅葉(鏡の紅葉)が美しと言われています。紅葉と暗い書院のコントラストが素晴らしい。一味違う情景が楽しめます。夜間に紅葉ライトアップが行われています。(要確認)
●瑠璃光院は幕末から近代の実業家・政治家であった田中源太郎の別荘があった場所です。瑠璃光院は高級料理旅館として営業していましたが、2005年(平成17年)に寺院に改められました。
瑠璃光院見ごろ
【修学院離宮 見ごろ:11月中旬~下旬頃】秋に人気
●修学院離宮は離宮内にカエデなどが植えられ、紅葉と巨大な人工池・浴龍池や隣雲亭がある上御茶屋などの光景が美しと言われています。浴龍池が場景の魅力をアップされます。拝観には事前の申込みが必要です。(当日申込みあり)(要確認)
●修学院離宮は後水尾上皇の皇女・文智女王が草庵を営み、円照寺を創建した場所だが、1655年(明暦元年)に後水尾上皇の指示により、江戸幕府が修学院離宮の造営を開始しました。
修学院離宮見ごろ
【源光庵 見ごろ:11月上旬~中旬頃】コマーシャルで有名
●源光庵は鉄道会社のテレビコマーシャルで全国的に知られています。ただ人気があるだけにゆっくり楽しむことができないかもしれません。午前中がおすすめです。源光庵は鶴亀の庭などにカエデなどが植えられ、紅葉と丸い窓「悟りの窓」と四角い窓「迷いの窓」などの光景に人気があります。紅葉と窓のコンボが魅力です。
●源光庵は1346年(貞和2年)に大徳寺・徹翁義亨の隠居所として開基されました。
源光庵見ごろ
【高桐院 見ごろ:11月中旬~下旬頃】大徳寺の塔頭
●高桐院は楓の庭などにカエデなどが植えられ、紅葉と庭園・表門から唐門に続く約50メートルの参道などの光景が美しと言われています。参道は写真撮影のスポットとして有名です。庭園を眺めながら抹茶を味わうこともできます。(要確認)黄梅院など大徳寺境内の塔頭寺院も一緒に楽しみましょう。
●高桐院は1602年(慶長7年)に利休七哲の一人である細川忠興が父・藤孝の為、藤孝の弟で、大徳寺・玉甫紹琮を開山として創建しました。
高桐院見ごろ
【東福寺 見ごろ:11月中旬~下旬頃】超人気の名所
●東福寺は洗玉澗などに約2,000本の通天モミジが植えられ、通天橋・臥雲橋からの眺めが美しいと言われています。通天橋と洗玉澗に分布する通天モミジのコラボが絶景です。紅葉の見ごろには拝観時間が早められるが、ただ人気があるだけに写真撮影が規制される場合もあります。(要確認)午前中がおすすめです。
●東福寺は1236年(嘉禎2年)に九条道家が高さ5丈の釈迦像を安置する寺院を創建することを発願し、仏殿を建立したのが起源です。
東福寺見ごろ
【清水寺 見ごろ:11月中旬~下旬頃】超人気の名所
●清水寺は錦雲渓などにモミジなどが分布し、紅葉と清水の舞台(本堂)などの光景が美しと言われています。奥の院からの眺望が素晴らしく、写真撮影スポットになっています。夜間に紅葉ライトアップが行われています。(要確認)季節に関係なく、午前6時から拝観できるが、ただ人気があるだけにじっくり楽しめない時間帯もあるかもしれません。午前中がおすすめです。
●清水寺は778年(宝亀9年)に延鎮上人が「南の地を去れ」という霊夢によって庵を結んだのが起源です。
清水寺見ごろ
【永観堂 見ごろ:11月中旬~下旬頃】超人気の名所
●永観堂は放生池畔などに約3,000本のカエデや岩垣もみじなどが分布し、古くから「秋はもみじの永観堂」と言われています。多宝塔からの眺望が絶景です。放生池が情景の魅力をアップさせます。夜間に紅葉ライトアップが行われ、昼間も夜間も人気があります。(要確認)午前中がおすすめです。
●永観堂は853年(仁寿3年)に真紹が都における実践道場の建立を志し、藤原関雄の邸宅跡を買い取って五智如来を安置したのが起源です。
永観堂見ごろ
【将軍塚青龍殿 見ごろ:11月中旬~下旬頃】夜景も楽しめる
●将軍塚青龍殿は庭園に約220本のモミジなどが植えられ、紅葉と庭園などの光景が美しと言われています。大舞台・展望台からの眺望が絶景です。夜間に紅葉ライトアップが行われ、京都市内を一望できる夜景とともに楽しめます。(要確認)
●将軍塚青龍殿は794年(延暦13年)の平安京遷都の際、王城鎮護の為に武将像を土で造り、鎧甲を着せ、鉄の弓矢を持たせ、太刀を帯させ、西向きに埋めたのが起源と言われています。
将軍塚青龍殿見ごろ
【北野天満宮 見ごろ:11月中旬~下旬頃】学生に人気
●北野天満宮はもみじ苑などに約300本のモミジが植えられ、紅葉と紙屋川と紙屋川に架かる朱塗りの太鼓橋・鶯橋などの光景が美しと言われています。見ごろを過ぎると紙屋川に散りモミジが流れます。夜間に紅葉ライトアップが行われます。(要確認)11月25日には天神市も楽しめます。
●北野天満宮は947年(天暦元年)に多治比文子・近江比良宮の神主である神良種・北野朝日寺の僧である最珍らが社殿を造営し、祭神・菅原道真を祀ったのが起源です。
北野天満宮見ごろ
【宝厳院 見ごろ:11月中旬~下旬頃】天龍寺の塔頭
●宝厳院は獅子吼の庭などにイロハモミジ・ヤマモミジなどが植えられ、紅葉と岩や苔などの獅子吼の庭の光景が美しと言われています。嵐山エリアでは珍しく、夜間に紅葉ライトアップが行われます。(要確認)嵐山にありながら比較的穴場です。
●宝厳院は1461年(寛正2年)に室町幕府の管領・細川頼之が夢窓疎石の法孫・聖仲永光を招聘して創建したのが起源です。
宝厳院見ごろ
【嵐山 見ごろ:11月中旬~下旬頃】超人気の名所
●嵐山は「日本の紅葉の名所100選」に選ばれている景勝地です。嵐山はカエデなどが分布し、紅葉と渡月橋・大堰川(桂川)などの光景が美しと言われています。大堰川の流れが情景の魅力をアップさせます。嵐山では例年11月の第2日曜日に嵐山もみじ祭が行われます。(要確認)京都の伝統文化も楽しめます。
●嵐山は西京区にある標高約380メートルの山です。ただ一般的に嵐山と言う場合、嵐山エリア・嵯峨野エリアを嵐山と言われることが多い。
嵐山見ごろ
【神護寺 見ごろ:11月上旬~中旬頃】高雄にある名刹
●神護寺は山内にタカオカエデとも言われるイロハモミジなど約3,000本が分布し、紅葉と楼門に続く参道や金堂前の石段の光景が美しと言われています。市街地よりも早い時期に楽しめます。塔頭・地蔵院ではかわらけ投げを楽しめます。
●神護寺は824年(天長元年)にいずれも和気氏の私寺であった神願寺と高雄山寺が合寺してできた寺院です。
神護寺見ごろ
【高山寺 見ごろ:11月中旬頃】世界遺産
●高山寺は山内にカエデなどが分布し、紅葉と菱形の敷石が敷かれた表参道・開山堂・金堂などの光景が美しと言われています。高山寺は周辺の神護寺・西明寺とともに人気があます。紅葉シーズンは大変混雑し、秋期入山料が必要になり、駐車場も有料になります。(要確認)
●高山寺は774年(宝亀5年)に第49代・光仁天皇の勅願によって創建されました。高山寺は当初神願寺都賀尾坊と称していたが、814年(弘仁5年)に都賀尾十無尽院に改めました。
高山寺見ごろ
【二尊院 見ごろ:11月中旬~下旬頃】嵐山にある名刹
●二尊院は総門を入った約100メートルの参道にモミジと桜が交互に植えられ、参道が紅葉の馬場と言われています。紅葉の馬場では敷きモミジ・散りモミジを楽しむことができます。紅葉が美しい小倉山の麓に位置しています。
●二尊院は承和年間(834年~848年)に第3代天台座主の慈覚大師・円仁が第52代・嵯峨天皇の勅によって創建したと言われています。
二尊院見ごろ
【善峯寺 見ごろ:11月中旬~下旬頃】西国三十三所の名刹
●善峯寺は山内にカエデなどが分布し、紅葉と回遊式庭園に点在する山門・阿弥陀堂(本堂)・釈迦堂・多宝塔などの光景が美しと言われています。回遊式庭園をじっくり散策しながらもみじ狩りを楽しめます。市街地から少し離れた穴場です。
●善峯寺は1029年(長元2年)に恵心僧都・源信の弟子・源算上人が自作の千手観音を小堂に安置したのが起源です。
善峯寺見ごろ
【西明寺 見ごろ:11月上旬~中旬頃】槙尾にある名刹
●西明寺は山内にモミジなどが分布し、紅葉と表門・本堂・客殿・鐘楼などの光景が美しと言われています。西明寺に向かう際に通る指月橋周辺も見どころです。
●西明寺は天長年間(824年~834年)に弘法大師・空海の高弟・智泉大徳が神護寺の別院として創建したのが起源と言われています。
西明寺見ごろ
【大覚寺 見ごろ:11月中旬~下旬頃】時代劇で有名
●大覚寺は大沢池・放生池周辺などにカエデなどが分布し、紅葉と大沢池・放生池などの光景が美しと言われています。大沢池・放生池が情景の魅力をアップさせます。夜間に紅葉ライトアップが行われます。(要確認)
●大覚寺は平安時代初期に第52代・嵯峨天皇が造営した離宮・嵯峨院があった場所で、876年(貞観18年)に嵯峨天皇の皇女で、第53代・淳和天皇の皇后・正子内親王が淳和天皇の第2皇子・恒寂入道親王を開山として離宮を寺院に改めました。
大覚寺見ごろ
【東寺 見ごろ:11月中旬~下旬頃】駅に近い世界遺産
●東寺は回遊式庭園などにモミジなどが植えられ、紅葉と高さ約54.8メートルの五重塔などの光景が美しと言われています。瓢箪池が情景の魅力をアップさせます。夜間に紅葉ライトアップが行われ、通年でライトアップされている五重塔と競演します。(要確認)11月21日には弘法市も楽しめます。
●東寺は796年(延暦15年)に第50代・桓武天皇の発願により、西寺とともに国家鎮護の官寺として、都の入口である羅城門の東に創建されました。
東寺見ごろ
【京都紅葉名所 備考】
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京都紅葉ライトアップ