京都の有名桜名所(清水寺・嵐山・哲学の道・原谷苑・円山公園)
京都の有名桜名所
京都の有名桜名所を紹介します。京都には国内外の観光客に人気の清水寺・嵐山・哲学の道・原谷苑・円山公園・醍醐寺・仁和寺や観光客にあまり知られていない岡崎疏水・蹴上インクライン・平安神宮などがあります。なお嵐山・醍醐寺・仁和寺は日本さくら名所100選に選ばれています。
- 半木の道(なからぎのみち)
- 哲学の道(てつがくのみち)
- 平安神宮(へいあんじんぐう)
- 円山公園(まるやまこうえん)
- 清水寺(きよみずでら)
- 平野神社(ひらのじんじゃ)
- 二条城(にじょうじょう)
- 原谷苑(はらだにえん)
- 仁和寺(にんなじ)
- 嵐山(あらしやま)
【京都の桜開花・満開予測】
●2025年1月9日、ウェザーニュースは京都嵐山で3月28日にソメイヨシノが開花すると予想しました。(順次情報更新中)
★ソメイヨシノは2月1日以降、毎日の最高気温の合計が600度を超えると開花し、800度を超えると満開になるとも言われています。またソメイヨシノは地域によって差があるが、開花してから5日から1週間ほどで満開になると言われています。京都市内ではソメイヨシノは例年3月27日頃に開花し、4月7日頃に満開になります。(2010年までの過去30年平均)
京都桜見ごろ2025(清水寺・哲学の道・原谷苑・・・)
【三千院 桜見ごろ:4月中旬頃】
●三千院ではヤマザクラ・シダレザクラなど約300本が植えられ、玄関口である御殿門前や金色不動堂の光景が美しいと言われています。三千院は標高が高く、市街地よりも少し遅くお花見を楽しめます。三千院は有名な観光名所だが、春にはより多くの観光客が訪れます。
三千院見ごろ
【鞍馬寺 桜見ごろ:4月中旬頃】★雲珠桜
●鞍馬寺ではヤマザクラ・ソメイヨシノなど約500本が分布し、仁王門や多宝塔などの光景が美しいと言われています。鞍馬寺では桜の品種に関係なく、古くから雲珠桜(うずざくら)と言われています。ケーブルカーを使わず、散策しながらお花見するのもいいかもしれません。
鞍馬寺見ごろ
【上賀茂神社 桜見ごろ:4月上旬~中旬頃】★世界遺産
●上賀茂神社では樹齢150年と言われる斎王桜・孝明天皇が御所から下賜した御所桜・馬出しの桜・鞭打ちの桜・風流桜・御幸桜・賀茂桜・みあれ桜やヤマザクラ・ソメイヨシノなど約100本が植えられ、斎王桜・御所桜などが美しいと言われています。名前が付けられている銘木の由緒・歴史を楽しめます。
上賀茂神社見ごろ
【半木の道 桜見ごろ:4月上旬頃】★桜並木
●半木の道はヤエベニシダレザクラの名所です。半木の道では堤防沿いに約70本のヤエベニシダレザクラが植えられ、サクラのトンネルが美しいと言われています。鴨川茶店が行われます。(要確認)賀茂川(鴨川)沿いにもソメイヨシノなどが植えられ、散策しながら一緒に楽しみましょう。
半木の道見ごろ
【府立植物園 桜見ごろ:3月下旬~4月中旬頃】★多品種
●府立植物園ではソメイヨシノ・シダレザクラなど約130種・約500本が植えられ、桜林のソメイヨシノ・ヤエベニシダレザクラが美しいと言われています。桜の品種が多く、比較的長く楽しめます。ライトアップが行われます。(要確認)
府立植物園見ごろ
【哲学の道 桜見ごろ:4月上旬頃】★超有名
●哲学の道は京都で一番有名な名所です。哲学の道では疏水沿いにソメイヨシノなど約430本が植えられ、日本の道100選に選ばれた小道などの光景が美しいと言われています。哲学の道では大正時代に日本画家・橋本関雪と妻がソメイヨシノの苗木を寄贈して植樹されました。見ごろを過ぎると疏水の水面に花びらが浮かんで花筏が見られます。哲学の道では国内外の観光客が多く訪れ、昼前後から大変混雑します。散策は午前中がおすすめです。
哲学の道見ごろ
【南禅寺 桜見ごろ:4月上旬頃】★水路閣
●南禅寺ではソメイヨシノ・ヤマザクラなど約100本が植えられ、京都三大門に数えられる高さ約22メートルの三門や水路閣の光景が美しいと言われています。三門に登ると桜に彩られた境内を眺められます。南禅寺は哲学の道の南端近くにあり、哲学の道と一緒に楽しみましょう。
南禅寺見ごろ
【平安神宮 桜見ごろ:4月上旬頃】
●平安神宮はベニシダレザクの名所です。平安神宮では神苑にベニシダレザクラ・ソメイヨシノなど約300本が植えられ、南神苑の平安の苑や東神苑の栖鳳池の光景が美しいと言われています。谷崎潤一郎はベニシダレザクラを「紅の雲のよう」と形容しました。観桜茶会・紅しだれコンサートが行われます。(要確認)
平安神宮見ごろ
【岡崎疏水 桜見ごろ:4月上旬頃】★十石舟めぐり
●岡崎疏水では疏水沿いにソメイヨシノなど約400本が植えられ、疏水の光景が美しいと言われています。十石舟めぐりが行われます。(要確認)岡崎疏水では十石舟めぐりの船上からお花見を楽しめ、国内外の観光客が多く訪れます。隣接する蹴上インクラインと一緒に楽しみましょう。
岡崎疏見ごろ
【蹴上インクライン 桜見ごろ:3月下旬~4月上旬頃】★桜並木
●蹴上インクラインでは約90本のソメイヨシノが植えられ、残されたレールや敷石の光景が美しいと言われています。蹴上インクラインは琵琶湖疏水の珍しい遺構です。蹴上インクラインは少し歩きにくいが、眺望も楽しめることから観光客が多く訪れます。隣接する岡崎疏水と一緒に楽しみましょう。
蹴上インクライン見ごろ
【円山公園 桜見ごろ:4月上旬頃】★祇園の枝垂桜
●円山公園は京都市内で一番よく知られている桜の銘木・祇園の枝垂桜がある名所です。円山公園では2代目・祇園の枝垂桜やソメイヨシノ・ヤマザクラなど約680本が植えられ、祇園の枝垂桜が美しいと言われています。2代目・祇園の枝垂桜は1949年(昭和24年)に植えられました。ライトアップが行われます。(要確認)円山公園は無料で、茶屋で飲食を楽しめることから国内外の観光客が大変多く訪れます。
円山公園見ごろ
【清水寺 桜見ごろ:4月上旬頃】★有名
●清水寺は京都で一番人気の名所です。清水寺ではソメイヨシノ・ヤマザクラなど約1,500本が分布し、清水の舞台・三重塔などの光景が美しいと言われています。奥の院からは清水の舞台を眺めたり、撮影したりすることができます。ライトアップが行われます。(要確認)順路の後半には茶屋もあります。清水寺は京都を代表する有名な観光名所で、普段から国内外の観光客が多いが、春にはより多くの観光客が訪れます。
清水寺見ごろ
【平野神社 桜見ごろ:4月上旬頃】★有名
●平野神社は「平野の夜桜」とも謳われた古くからの名所です。平野神社ではソメイヨシノ・サキガケサクラなど約60種・約400本が植えられ、鳥居・参道・社殿の光景が美しいと言われています。桜苑は平安時代に花山天皇が桜を手植えしたことが起源と言われています。ライトアップ・桜花祭が行われます。(要確認)桜の品種が多く、3月上旬頃からカワヅザクラ・モモザクラが咲き、4月下旬~5月上旬頃にヒラノツクバネが見ごろを迎えます。平野神社では長期間お花見を楽しめることから国内外の観光客が多く訪れます。
平野神社見ごろ
【京都御苑 桜見ごろ:3月下旬~4月中旬頃】
●京都御苑ではシダレザクラ・ヤマザクラなど約1,000本が植えられ、苑内などの光景が美しいと言われています。京都御苑は普段から京都市民に親しまれているが、春には国内外の観光客が多く訪れます。京都御所も一緒に観覧しましょう。
京都御苑見ごろ
【二条城 桜見ごろ:4月上旬頃】★世界遺産
●二条城は桜の標準木が植えられている名所です。二条城ではソメイヨシノ・ヤマザクラなど約380本が植えられ、桜の園や清流園の光景が美しいと言われています。ライトアップ・観桜茶会が行われます。(要確認)二条城では広い城内を散策したり、大休憩所のカフェコーナー・売店で飲食・買い物を楽しめることから国内外の観光客が多く訪れます。
二条城見ごろ
【木屋町通 桜見ごろ:3月下旬~4月上旬頃】
●木屋町通では北側の二条から南側の五条にソメイヨシノなど約320本が植えられ、高瀬川の光景が美しいと言われています。ライトアップが行われます。(要確認)木屋町や四条河原町周辺の繁華街で飲食を楽しめます。
木屋町通見ごろ
【天神川 桜見ごろ:4月上旬頃】
●天神川は地元民に親しまれている名所です。天神川では北側の三条通付近から南側の西京極橋付近にソメイヨシノが多く植えられ、天神川の光景が美しいと言われています。道路上の歩道橋から眺めることもできます。天神川は観光客にあまり知られていないが、地元民がレジャーシートを敷いて楽しんだりします。
天神川見ごろ
【東寺 桜見ごろ:4月上旬頃】★世界遺産
●東寺では高さ約13メートル・枝張り約10メートルの不二桜やソメイヨシノなど約200本が植えられ、不二桜と日本一高い五重塔の光景が美しいと言われています。不二桜の名称は弘法大師・空海に由来があります。ライトアップが行われます。(要確認)東寺は京都駅に近いことから国内外の観光客が多く訪れます。
東寺見ごろ
【原谷苑 桜見ごろ:4月中旬頃】★遅咲き
●原谷苑は近年広く知られるようになった名所です。原谷苑ではベニシダレザクラ・ソメイヨシノ・ヤマザクラ・ヨシノザクラ・ウスズミサクラなど20数種・400本以上が植えられ、苑内の光景が美しいと言われています。戦後から桜などの観賞木が植えられ、昭和40年頃から人伝えに評判が広まりました。原谷苑ではシャトルバスが運行され、お弁当などを予約できることから観光客が多く訪れます。(要確認)
原谷苑見ごろ
【龍安寺 桜見ごろ:4月上旬頃】★世界遺産
●龍安寺ではソメイヨシノ・シダレザクラなど約400本が植えられ、世界的にロックガーデンとも言われる石庭や鏡容地周辺の光景が美しいと言われています。鏡容池はかつて灌漑用の溜池で、それを池泉にしたと言われ、かつては石庭よりも知られていました。
龍安寺見ごろ
【仁和寺 桜見ごろ:4月中旬頃】★有名
●仁和寺は日本さくら名所100選に選ばれている名所です。仁和寺では国の名勝に指定された遅咲きの御室桜(オムロアリアケ)やソメイヨシノなど約500本が植えられ、御室桜や五重塔の光景が美しいと言われています。御室桜は金堂・五重塔などが再建された寛永年間(1624年~1645年)頃に植えられたと言われています。ライトアップが行われます。(要確認)仁和寺ではシーズンの最後に御室桜を楽しめることから国内外の観光客が多く訪れます。
仁和寺見ごろ
【嵐山 桜見ごろ:3月下旬~4月上旬頃】★超有名
●嵐山は日本さくら名所100選に選ばれている名所です。嵐山ではソメイヨシノ・ヤマザクラなど約1,500本が分布し、桂川や渡月橋との光景が美しいと言われています。嵐山では鎌倉時代に後嵯峨上皇が離宮・亀山殿を造営した際、奈良・吉野山から桜を移植したと言われています。嵐山では貸しボートが営業され、ボートの中から楽しむことができます。嵐山エリアは京都屈指の観光名所であることから国内外の観光客が大変多く訪れます。
嵐山見ごろ
【大覚寺 桜見ごろ:4月上旬頃】
●大覚寺ではソメイヨシノ・ヤマザクラなど約500本が植えられ、三大名月鑑賞地に数えられた大沢池の桜並木や勅使門の光景が美しいと言われています。福島の桜を全国に植樹する「ふくしまサクラモリプロジェクト」により、福島で育てられ、復興の願いが込められた桜も植えられています。
大覚寺見ごろ
【天龍寺 桜見ごろ:4月上旬頃】★世界遺産
●天龍寺ではソメイヨシノ・シダレザクラなど100本が植えられ、嵐山を借景にした国の特別名勝・史跡である曹源池庭園の光景が美しいと言われています。天龍寺は嵐山の対岸に位置し、望京の丘からは眼下に桜などの光景を楽しむことができます。
天龍寺見ごろ
【善峯寺 桜見ごろ:4月上旬頃】
●善峯寺ではソメイヨシノ・シダレザクラなど500本が植えられ、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の生母・桂昌院お手植えとも言われる樹齢300年のシダレザクラなどが美しいと言われています。樹齢約600年の遊龍の松と一緒に楽しみましょう。シダレザクラはJR東海「そうだ、京都行こう。」のコマーシャルで紹介されました。
善峯寺見ごろ
【毘沙門堂 桜見ごろ:4月上旬頃】★般若桜
●毘沙門堂ではソメイヨシノ・シダレザクラなど約50本が植えられ、樹齢150年以上・高さ約10メートル・枝張り約30メートルの般若桜(はんにゃざくら)などが美しいと言われています。観桜会が行われます。(要確認)
毘沙門堂見ごろ
【山科疏水 桜見ごろ:4月上旬頃】★桜並木
●山科疏水ではヤマザクラ・ソメイヨシノなど約800本が植えられ、疏水の光景が美しいと言われています。黄色い菜の花が咲く場所もあり、散策したり、ベンチに座って楽しみましょう。山科疏水では最近春にびわ湖疏水船(琵琶湖疏水通船)が運航されています。(要確認)
山科疏水見ごろ
【醍醐寺 桜見ごろ:4月上旬頃】★世界遺産
●醍醐寺は日本さくら名所100選に選ばれている名所です。醍醐寺ではソメイヨシノ・ヤマザクラなど約1,000本が植えられ、山内の光景が美しいと言われています。豊臣秀吉は醍醐の花見の際、近江・河内・大和・山城の畿内から700本の桜を集めて山道に植えました。ライトアップ・豊太閤花見行列が行われます。(要確認)醍醐寺では豊臣秀吉がお花見を楽しんだ歴史があり、国内外の観光客が多く訪れます。
醍醐寺見ごろ
【石清水八幡宮 桜見ごろ:4月上旬】★八幡市
●石清水八幡宮ではヤマザクラ・ソメイヨシノなど約2,000本が植えられ、石清水八幡宮が鎮座する標高約143メートルの男山(鳩ヶ峰)がピンク色に彩られます。参道ケーブルが運行され、景色も楽しめます。男山桜まつりが行われます。(要確認)
石清水八幡宮見ごろ
【背割堤 桜見ごろ:4月上旬頃】★八幡市
●背割堤は八幡市の名所です。背割堤では約250本のソメイヨシノが植えられ、堤防などの光景が美しいと言われています。隣接するさくらであい館の高さ25メートルの展望塔から眺望を楽しむことができます。背割堤さくらまつりが行われます。(要確認)背割堤ではレジャーシートでお花見を楽しめ、地元民だけでなく、観光客も多く訪れます。
背割堤見ごろ
【宇治橋上流 桜見ごろ:4月上旬頃】★宇治市
●宇治橋上流ではソメイヨシノ・シダレザクラ・ボタンザクラなど2,000本以上が植えられ、宇治川の光景が美しいと言われています。宇治川沿いを散策しながらお花見しましょう。宇治川さくらまつりが行われます。(要確認)宇治橋上流は平等院と一緒に楽しみましょう。
宇治橋上流見ごろ
【笠置山自然公園 桜見ごろ:3月下旬~4月上旬頃】★笠置町
●笠置山自然公園は日本さくら名所100選に選ばれた名所です。笠置山自然公園では木津川河川敷沿いとともにソメイヨシノ・ヤマザクラなど約3,000本が植えられ、木津川・笠置山などの光景が美しいと言われています。笠置さくらまつりが行われます。(要確認)
笠置山自然公園見ごろ
【京都の有名桜名所 備考】
ソメイヨシノの花芽(蕾)は前年の夏場に形成されるが、その後日長(日照時間の長さ)によって生長を止める休眠物質・休眠ホルモン(アブシシン酸(ABA))が作られて休眠状態になり、真冬の一定期間の厳しい寒さが続くと休眠打破され、ソメイヨシノの花芽は気温上昇によって生長を再開して開花し、満開を迎えます。
*参考・・・京都地方気象台生物(桜)季節観測